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小坂鉄道は小坂鉱山の鉱石輸送のため開業した~旅客輸送も担った幻の鉄道~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月18日

小坂鉄道は小坂鉱山の鉱石輸送のため開業した~旅客輸送も担った幻の鉄道~

軌間762㎜の鉱山専用鉄道で開業し、鉱石や木材、濃硫酸などを運んだ小坂鉄道は、1世紀にわたり活躍したのちに廃止されました。
その足跡を追います。

小坂鉄道とは

小坂(こさか)鉄道は、かつて大館(おおだて)〜小坂間を結んでいた私鉄路線です。小坂鉱山などで産出される鉱石(銅、亜鉛、鉛などの黒鉱(くろこう))輸送を主目的に敷設されましたが、旅客営業も行い自社発注の気動車が走っていました。

また、花岡(はなおか)鉱山で産出する鉱石を輸送する花岡線、木材輸送を担う長木沢(ながきさわ)支線という2支線も存在しました。

晩年は小坂製錬小坂線と呼称しましたが、地域住民は一貫して小坂鉄道と親しみを込めて呼びました

小坂鉄道小坂線および支線の路線図

小坂鉄道小坂線および支線の路線図

小坂線は、大館駅を起点に小坂駅までの22.3㎞を10駅で結んでいました。そのうち大館、茂内、小坂の3駅は旅客営業終了後も全線廃線となるまで貨物駅として利用されました。

花岡線(総延長4.8㎞)は花岡鉱山の鉱物、長木沢支線(同3.8㎞)は天然杉などの木材輸送を主目的としていました。

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