更新日: 2024年1月18日
白神山地形成の歴史!ブナ林が発達し海成段丘が縁取る起伏が激しいエリア
ブナの原生林で知られる白神山地は、東北地方でも土地の起伏が激しい地域として知られます。
その理由ははるか昔、日本列島誕生の時代までさかのぼります!
白神山地とは
白神(しらかみ)山地は、本州北部、日本海側に位置する山岳地帯です。秋田県と青森県の県境に標高1000m程度の稜線が東西に連なり、日本海の海岸線から、最高峰の向白神岳(むかいしらかみだけ)(標高1250m)まで、わずか約6㎞の場所にあります。
向白神岳付近の主稜線と谷底までの高低差は最高で約700mもあり、山地の東部でも400〜500mになります。このような深い谷が刻まれているのが白神山地の特徴で、東北地方でもとくに起伏が激しい地域として知られています。
白神山地はまた、約1万2000〜8000年前に北日本の丘陵・山地を覆っていた冷温帯広葉樹林が今も残っている地域で、1993(平成5)年に白神山地のブナ林が世界自然遺産に登録されました。
このブナ林は、大規模な地滑りの発生で土砂が堆積した赤石川流域の緩斜面に広がっています。そこに到るまで、この険しい山岳地帯が、現代に到るまで人の立ち入りを拒んだため、貴重な原生林が残されたのです。
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