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富山弁は女性がしゃべると可愛い方言?!

過去には、女性の方言表現魅力ランキングにおいて2位になったこともある富山弁。つまり、女性がしゃべると可愛い方言として2位に位置付けられました。その最大の特徴は、「そんながいちゃ(そうなんだよ)」という風に、語尾に「ちゃ」が使われること。「~してください」を意味する「~られ」も代表的な語尾表現です。「~しよう」を意味する「~まいけ」もありますが、これは呉東の言い方で、呉西は「~まい」の方が使われます。

富山弁でも呉東と呉西で違いがある

このように、呉東と呉西は言葉やイントネーションに多少の違いが見られます。「そやけどぉ」や「それでぇ」といったように、文節や語尾が上下に揺れるイントネーションは石川県や福井県にも共通して見られる北陸全体の表現です。
ですが、呉西はこの独特の音調が強く出がちなのです。関西弁の影響を受けている石川県側の影響が強いためといわれる一方、呉東は関東の影響が強いため、呉西ほどイントネーションははっきりしていません。若者の方言離れも、呉東のほうが顕著のようです。「そうだね」という相槌を、呉西では「そうやね」と言いますが、呉東はそのまま標準語を使うこともあります。

富山弁のなかで一般的には恥ずかしくなる言葉

冷静に考えると恥ずかしくなってしまうような独特の言葉が多いこともまた、富山弁の特徴です。富山大学の教授によって監修された富山弁番付表というものがあり、その表では400個ほどの富山弁が使用頻度などから点数化・格付けされています。富山県民にとっては見慣れたものばかりでしょうが、県外の人間が聞くとぎょっとするのがまず西の番付の「おちんちんかく」(正座する)。石川県でも、おとなしくすることを「ちんとする」などと表現しますが、どちらも「鎮座」が変化した表現です。東の番付では、「だいてやる」のインパクトが他の追随を許しません。「出してやる、奢ってやる」という意味なので、富山県民同士で使うのであればまったく問題ありませんが、富山県外から観光へやって来た人に食事の席でこのフレーズを使うと、親切のつもりがセクハラと受け取られる可能性もあるので気をつけたいところです。

ユニークな富山弁

きときと」は富山弁のエース。「けなるい」、「かたいもん」、「じゃまない」、「ちゃべ」などは石川県でも使われますが、「こーりゃく」や「うい」などは富山のみで使われています。

「またこられ」は「また来てね」の意味で、発言する側の親しみや優しさがこもっていますが、初めて耳にする人は命令されているように聞こえるらしいです。

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Part.1 地図で読み解く富山の大地

・立山連峰との高低差4000m!「きときと」ぞろいの富山湾
・黒部ダムが大電源を生み出すまで
・崩壊を続ける立山カルデラ
・極東の氷河の南限は立山! 国内初の氷河認定とライチョウ
・神秘の光景! 魚津の蜃気楼と雨晴海岸の気嵐
・2000年前に形成された魚津埋没林
・富山の水がおいしいヒミツ
・立山の地下には「何か」がある! 活断層はあるのに地震が少ない理由
・富山湾のホタルイカはなぜ有名?

…など

Part.2 富山を駆ける充実の交通網

・北陸新幹線開業による光と影
・河川敷にある富山きときと空港
・SDGs未来都市に選定 ライトレールが象徴するまちづくり
・伏木港は神戸港に憧れた男の夢
・立山の観光ルートは1つじゃない? 一般開放が待ち遠しい黒部ルート
・マッターホルンの麓町から着想 低速電気バスEMUと宇奈月温泉
・鉄オタ集結地! 富山県は公共交通の宝庫
・V字峡谷を走るトロッコ電車

…など

Part.3 富山の歴史を深読み!

・江戸時代は鮎だった! 駅販売で広がったます寿し
・富山県成立までの複雑な歴史/越中の英雄・佐々成政の人物像
・焼け野原と化した富山大空襲/富山の遺跡&古墳は個性派ぞろい
・放生津に存在した亡命政権
・越中の伊能忠敬 射水出身の測量家・石黒信由
・越中の黄金郷 加賀藩極秘の「越中の七かね山」
・北陸近代医療の父・黒川良安
・世界遺産は加賀藩の軍事工場 五箇山でおこなわれた塩硝づくり

…など

Part.4 富山で育まれた文化や産業

・「越中おわら節」はなぜ有名?
・財政難を立て直した富山の売薬
・布教のためのテキストだった 曼荼羅から読み解く立山信仰
・秀吉も称えた伝説の刀工・郷義弘
・売薬商人は危ない橋を渡っていた? 薬の密貿易が生んだ昆布文化
・有名な創業者も多く輩出 富山県民は倹約家で働き者
・ジャポニズムの立役者・林忠正
・アニメの聖地が多い富山県
・瑞泉寺再建から始まった井波彫刻

…など

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