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花巻電鉄はかつて花巻と郊外の温泉地を結んだ~馬面電車が走った幻の路線~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

花巻電鉄はかつて花巻と郊外の温泉地を結んだ~馬面電車が走った幻の路線~

鉄道線と軌道線の2路線があり、花巻温泉郷へと乗客を運んだ花巻電鉄。
それは東北で最初の電車で、車体幅を極端に狭くした「馬面電車」が親しまれました。

花巻電鉄とは

東北屈指の温泉地・花巻温泉郷へと、花巻電鉄という小さな私鉄が走っていました。それは東北地方で最初の電車でした。

鉄道線と軌道線の2路線に分かれ、鉄道線の花巻温泉線は西花巻〜花巻温泉間の7.4㎞、軌道線の鉛線は中央花巻〜西鉛(にしなまり)温泉間の18.6㎞を結んでいました。軌間は762㎜のナローゲージの路線で、小さな愛らしい電車が温泉客や地域住民を運んでいました。

また、これらの路線は宮沢賢治や高村光太郎(たかむらこうたろう)が利用したことでも知られています。

花巻電鉄2路線の全路線図

花巻電鉄2路線の全路線図

花巻温泉線(鉄道線)は西花巻〜花巻温泉間の7.4㎞を7駅で、鉛線(軌道線)は中央花巻〜西鉛温泉間18.6㎞を21駅で結んでいました

軌道線は、もともとある県道の一部を間借りするように道路端を走っていました。上記は、現在の地図に旧路線図を再現したものです。

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