更新日: 2024年1月22日
岩手山は岩手県の最高峰にしてふたつの顔をもつ活火山!?
岩手県を象徴する名峰「岩手山」。
活発に活動してきた活火山であり、円錐形の端正な美しさと、崩壊地の荒々しさというふたつの顔を併せもちます。
岩手山とは
岩手山(標高2038m)は、盛岡市の北方約18㎞に位置する岩手県の最高峰で、複数の火山群からなる玄武岩(げんぶがん)・安山岩(あんざんがん)質の大型成層火山です。その堂々とした姿は、岩手出身の歌人・石川啄木や、詩人で童話作家の宮沢賢治の作品にも描かれ、南部地方の人々が心を寄せる「故郷の山」として親しまれてきました。
岩手山は東と西で姿が異なる
岩手山は、その地形の成り立ちから、端正な円錐形をした「東岩手山」と、西側に大きく崩壊した「西岩手山」に大別することができます。実際の見た目も異なり、東側からは「南部富士」と呼ばれるように円錐形に見えますが、南側や北側から望むと、西側の稜線は崩れて傾斜がゆるくなっています。このような非対称の姿から、「南部片富士(かたふじ)」とも呼ばれるようになりました。
岩手山の登山道と周辺図
岩手山では、7つの登山口から変化に富んだ登山を楽しめます。東麓からは、歴史のある柳沢コースや、溶岩流やコマクサの群落を見られる焼走りコースがあります。西麓からのコースでは西岩手山の崩壊カルデラの縁をたどり、猛々しい火山地形を体感できます。
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