更新日: 2024年1月13日
北海道で誕生した銘酒~サッポロビールとニッカウヰスキー~
誰もが知る酒ブランド、サッポロビールとニッカウヰスキー。
ビールとウイスキーは、どちらも麦芽(モルト)を原料とする酒です。
大麦栽培が盛んな北海道で日本有数の銘酒が生まれたことに、あまり不思議はないかもしれません。
しかし、会社が大きく育ったのには、北海道の風土や大規模農業など、さまざまな要因がありました。
順を追って、その歴史を見ていきましょう。
目次
北海道の銘酒・サッポロビール:始まりは開拓使とともに
サッポロビールは、北海道開拓の歴史と深くかかわりあいながら成長した会社です。明治初期、開拓使は産業の育成のために官営工場を設立。1871(明治4)年から10年弱のあいだに30以上の工場がつくられました。製品は味噌、醤油、生糸など多岐にわたり、このなかにビールも含まれていました。
当初、ビール工場は東京につくり、試験醸造に成功したら北海道へ移す計画でした。しかし、低温で発酵・熟成させるビールの製造には氷が不可欠。開拓使官吏の村橋久成(むらはしひさなり)は 「氷雪の豊かな北海道に最初から建設すべき」と建議し、計画を変更させました。
1876(明治 9)年、札幌に開拓使麦酒醸造所が完成。これがサッポロビールの始まりです。北極星を表す商標の星印は、開拓使の旗章が由来です。
サッポロビール博物館
- 住所
- 北海道札幌市東区北七条東9丁目1-1
- 交通
- JR函館本線苗穂駅から徒歩8分
- 料金
- 入館料=無料/プレミアムツアー=大人1000円、中学生以上20歳未満500円、小学生以下無料/ビール=400円~/ソフトドリンク=200円~/3種類のビール飲み比べ=1000円/
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