更新日: 2024年1月22日
富山のMaaSに向けた取り組み~公共交通の宝庫で鉄道ファンにはたまらない!~
北陸新幹線が開通し、ライトレールが富山駅の南北で接続するなど、富山の交通網はさらに充実しつつあります。全国に先駆けておこなう、MaaS(マース)という概念に向けての取り組みも紹介します。
目次
富山はMaaSに取り組む基盤があった!公共交通は県内をカバー
数え方にもよりますが、富山県には12路線の鉄軌道があり、「鉄軌道王国」を自称しています。富山駅に乗り入れているのは、JR北陸新幹線と高山本線、あいの風とやま鉄道線。接続路線としては、富山地方鉄道の市内電車(軌道線および旧富山ライトレールの富山港線)、本線、立山線、不二越・上滝線があります。さらに高岡駅からはJRの城端(じょうはな)線と氷見(ひみ)線が発着し、鉄道不毛地帯になってもおかしくない端のエリアまでをしっかりとカバーしています。
富山の公共交通:アイトラム
高岡市と射水(いみず)市を結ぶのは万葉線。富山市のLRTと同じ型の「アイトラム」で親しまれており、高岡市出身の漫画家である藤子・F・不二雄氏の「ドラえもん」の生誕100年前(2012年9月3日)を記念して登場した「ドラえもんトラム」も人気です。
富山の公共交通:トロッコ列車
観光客需要でいえば、トロッコ列車を走らせる黒部峡谷鉄道も欠かせません。こうして富山の鉄道網を俯瞰してみると、海沿い、内陸部、山間部と、県内に行き渡っています。
富山の公共交通:トロリーバス
さらに、立山黒部アルペンルートの室堂(むろどう)駅と大観峰(だいかんぼう)駅の間には、トロリーバスが走っています。その名の通り外見はほとんどバスなのだが、厳密に言えばこれは「無軌条電車」というシステム。路面電車のようにパンタグラフを持っており、電線から電気を取りながら走ります。海外では少なくありませんが、日本で現在見られるのはここのみ。
富山の公共交通:ロープウェイとケーブルカー
また、同じくアルペンルートにあるロープウェイとケーブルカーも鉄道の仲間というのは驚きです。なかでも索道(さくどう)という分類になり、空中に渡したロープに吊り下げた輸送用機器に人や貨物を乗せて輸送する交通機関を表しますが、これも鉄道事業法にもとづいて運営されているので、れっきとした鉄道の仲間といえます。
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