

更新日: 2024年12月3日
シラス台地がなぜ緑豊かな畑作地帯になった?
昔から水の確保が困難で「不毛の地」と呼ばれたシラス台地。
戦後、十数年に及ぶかんがい事業により、県有数の食料供給基地に生まれ変わりました。
シラス台地は大噴火の影響で形成された不毛の地
約2万9000年前、鹿児島湾奥部で起こった大噴火による入戸火砕流(いとかさいりゅう)の堆積物「シラス」は、鹿児島県本土の50%以上に分布。火山ガラスが主成分のやせた土壌で、地下水位が低く水の確保が難しいうえ、保水性に劣り、干害を受けやすくなっています。台風の被害も多いシラス台地は長い間荒地でした。
シラス台地で栽培可能な三大作物
大隅(おおすみ)半島中央部の笠野原(かさのはら)台地は九州南部最大のシラス台地。表層は約1mの黒色火山灰で、その下が最大約80mのシラス層です。
18世紀初頭、移住開発が始まり、乾燥に強く、無肥料でも育ち、根菜なので台風被害を受けないサツマイモの栽培が普及。ダイズ、ナタネと並ぶ「シラス台地の三大作物」となりました。
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