更新日: 2024年1月22日
鹿児島はロケット打ち上げ地として国内唯一!日本一宇宙に近い県!?
鹿児島は、種子島と内之浦という2カ所のロケット発射場を持つ唯一の県です。
なぜ鹿児島は「宇宙にもっとも近い県」になったのでしょうか?
目次
鹿児島県はロケットが打ち上げが可能な国内唯一の場所
日本のロケット発射場は2カ所(2021年4月現在)あり、どちらも鹿児島県内に設置されています。ひとつは南種子町にある種子島宇宙センター、もうひとつは肝付町(きもつきちょう)にある内之浦宇宙空間観測所です。
鹿児島県にロケット発射場が建設された理由
宇宙科学研究所(ISAS(アイサス)、現・JAXA(ジャクサ))の前身である東京大学生産技術研究所は、1959(昭和34)年まで、日本海に向かった秋田県道川(みちかわ)海岸で発射実験を行っていました。
しかしロケットの性能が上がるにつれ、日本海を飛び越して大陸に落下する可能性が出てきたため、開発にあたっていた「日本のロケット開発の父」糸川英夫(いとかわひでお)氏は、太平洋側に新たなロケット発射場の候補地を探して、全国を調査して回りました。
糸川英夫氏が最後にたどり着いたのが大隅半島の内之浦でした。1960(昭和35)年10月、内之浦を訪れた糸川英夫氏は帰路、太平洋を見下ろす峠に立ち寄ると「ここだ!」とロケット発射場をその地に作ることを決めたといいます。
そのため、ここは世界的にも珍しい、起伏の多い山腹を削って造成されたロケット発射場になっています。こうして1963(昭和38)年に完成したのが、肝付町の内之浦宇宙空間観測所です。
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