更新日: 2024年1月22日
鹿児島の活火山が霧島山からトカラ列島まで直線上に並んでいるわけ
全国に111ある活火山のうち11が鹿児島県に属します。
しかもそれらは、北東〜南西方向に直線上に並んでいます。
その理由はプレート運動にありました。
目次
鹿児島の活火山は直線上に並んでいる
「火の国」九州には17の活火山が存在します。とりわけ鹿児島県には、宮崎県との県境にある霧島山(きりしまやま)から南へ、若尊(わかみこ)、米丸(よねまる)・住吉池(すみよしいけ)、桜島、開聞岳、池田・山川、薩摩硫黄島(さつまいおうじま)、口永良部島(くちのえらぶじま)、トカラ列島の口之島(くちのしま)、中之島(なかのしま)、諏訪之瀬島(すわのせじま)と11の活火山が列(火山フロント)をなしています。
そして、これらの火山と東方沖にある海溝(かいこう)を地図にプロットすると、両者がおよそ平行しているのがわかります。これはなぜなのでしょうか?
答えは、地球のメカニズムにあります。地球表面はプレートと呼ばれる、移動する何枚もの巨大な岩盤で覆われています。日本列島の周囲には、大きく分けてユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4枚がせめぎ合います。
ユーラシアと北米プレートは大陸をつくる大陸プレート、太平洋とフィリピン海プレートは海洋底をつくる海洋プレートで、ともに地球の最外殻にあたる地殻とその下にある上部マントルの一部からなる硬い岩盤で、密度が高い海洋プレートは密度が低い大陸プレートの下へ海溝で沈み込んでいます。その場所は、沈み込み帯と呼ばれます。
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