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【栃木県の観光客数】市町別ランキング
しかし、これだけには収まりません。栃木県はまだまだ奥が深い。栃木市の歴史的町並みや、話題の大谷石(おおやいし)の地下採掘場跡、廃墟マニアに人気の足尾銅山、県内に数多(あまた)ある名湯秘湯、季節の花々で彩られる広大な公園、B級グルメなら餃子にラーメンに焼きそばと、四季折々に楽しめる多彩な観光スポットが、県内いたる所に存在するのが栃木県なのです。
【栃木県の観光客数】都内在住者に人気の理由は利便性
さらに、首都圏から近く、観光地へアクセスしやすいという利便性もあります。
栃木県へ都内から車で
東北自動車道が南北に貫通し、それとクロスして群馬、栃木、茨城を結ぶ北関東自動車道が東西に延びています。東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路を乗り継げば、そのまま日光東照宮の門前へまっしぐらです。
栃木県へ都内から鉄道で
鉄道にいたっては東北新幹線が県を南北に走り、JR新宿駅や東武浅草駅からは日光や鬼怒川温泉、足利や佐野方面に向かう特急列車も出ています。加えて各エリアは、交通機関とタイアップしたプロモーションやさまざまなパック旅行の企画を実施し、協力体制も万全です。
栃木県の観光客数:都内在住者の割合は?
それが功を奏してか、令和元(2019)年度版「栃木県観光動態調査」によると、日光エリア(鬼怒川温泉も含む)に宿泊した全体の3割近くが都内在住者でした。県外客が栃木県へ来訪する回数を見ると、「5回目以上」が日光エリアで3割、宇都宮周辺の県央エリアと佐野・足利の県南エリアでは4割を超え、益子のある県東エリアでは6割近くに及び、那須エリアにいたっては9割を超えています。こうしたデータから見ても、栃木県の観光地の人気ぶりがうかがえます。
栃木県の観光に対するジレンマ
ですが、栃木県には昔から有名観光地を抱えるがゆえのジレンマがあります。そのビッグネームが一人歩きしてしまうため、栃木県の文字がどうしても霞んでしまうのです。またアクセスが良すぎることも、栃木県の知名度が低い要因のひとつになっているという意見もあります。観光客は出発地から目的地へ直行し、目的を果たすとそのまま直帰します。そのためピンポイントの場所や名称だけが強く印象に残り、どうしても「栃木県」の名前が意識の蚊帳の外になってしまうというわけです。
栃木県民はシャイで地元の魅力をうまく発信できないともいわれていますが、栃木が持つ観光地としての実力は計り知れません。最下位からの捲土重来(けんどちょうらい)をぜひ期待しましょう。
栃木県の有名観光地
①日光の世界遺産
②鬼怒川温泉
江戸時代に発見され、当時は日光詣の僧侶や大名のみが入ることを許されたという、由緒正しい鬼怒川上流の温泉。かつては箱根や熱海と並び「東京の奥座敷」といわれていました。
③那須高原
那須連山の山麓は、那須温泉郷や殺生石(せっしょうせき)などの史跡やテーマパーク、さらに 皇室の御用邸があることから、「ロイヤルリゾート那須」として知られています。
④あしかがフラワーパーク
年間150万人以上が訪れる人気スポット。広さ1000㎡を超える大藤をはじめ、四季折々の花々で彩られます。冬期に開催されるイルミネーション「光の花の庭」も人気。
あしかがフラワーパーク
- 住所
- 栃木県足利市迫間町607
- 交通
- JR両毛線あしかがフラワーパーク駅からすぐ
- 料金
- 入場料(時期により変動)=大人400~2200円、小人200~1100円/藤ソフト=450円/藤の香ハンドクリーム=各550円/(障がい者手帳持参で本人と同伴者1名入場料割引あり)
⑤佐野厄よけ大師
厄よけ大師とも呼ばれる元三(がんざん)大師・良源(りょうげん)を祀る天台宗の寺院。毎年正月には多くの参拝客で賑わいます。
佐野厄除け大師
- 住所
- 栃木県佐野市金井上町2233
- 交通
- JR両毛線佐野駅から徒歩15分
- 料金
- 祈祷供養料=3000円~(詳細は要問い合わせ)/厄除・身体安全御守=500円/交通安全御守=500円/
⑥益子
江戸時代末期より益子焼の生産が始まります。現在、窯元は250ほどあり、春と秋に陶器市が開かれています。
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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から栃木県を分析!
栃木県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。栃木の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。地図を片手に、思わず行って確かめてみたくなる情報満載!
Part.1 地図で読み解く栃木の大地
・雷が多い理由は地形にあり!
・奥日光は男体山がつくった?
・日本最大の渡良瀬遊水地ができた理由
・川を横切る川!? 不毛の扇状地を潤す那須疏水
・奈良の大仏に那須の金!? 栃木は地下資源の宝庫だった!
・F.L.ライトが山ごと買った大谷石の魅力
・葉脈から動物の体毛までくっきり! 古塩原湖に眠る太古の記憶
・栃木にゾウやサイがいた! 化石と野州石灰の産地・葛生
Part.2 栃木を走る充実の交通網
・県南を通る予定だった!? 東北本線の紆余曲折
・日本のマンチェスターを目指せ! 織物の街をつなぐ両毛線
・栃木随一の観光地をめぐるJR日光線と東武日光線の軌跡
・地域の産業を牽引した人車鉄道/郷愁誘う各地の廃線をたどる
・わたらせ渓谷鐵道の前身は足尾鉄道
・幾多の苦難を乗り越えた真岡線
・構想から25年を経て着工! 宇都宮~芳賀にLRTが走る
・要衝・下野国を貫く街道の変遷
・舟運で“蔵の街”となった栃木市
Part.3 栃木で動いた歴史の瞬間
・なぜ「那須」が付く市や町が多い?
・遺跡からたどる東山道と律令期の下野国
・平将門を討った豪傑・藤原秀郷とは何者か?
・足利氏には2つの流れがあった! 鎌倉幕府と下野御家人の関係
・名族宇都宮氏の栄枯盛衰
・ザビエルやフロイスも讃えた「坂東の大学」足利学校
・江戸幕府最大の聖地・日光東照宮創建
・廃藩置県、そして栃木県誕生!
・「一の宮」が2つ? 日光二荒山神社と宇都宮二荒山神社
・不毛の原野が酪農王国に! 那須野が原の大開拓
Part.4 栃木で生まれた産業や文化
・木綿、紬、絹織物、麻…栃木は織物の名産地
・益子焼が始まってまだ170年足らず? 益子が「陶器の里」になったわけ
・半世紀にわたって生産量日本一!! 栃木はなぜいちご王国になった?
・関東平野が工業誘致にぴったりだった? 宇都宮は新たなものづくり都市へ
・「それって栃木?」県名抜きで知名度の高い観光名所
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