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栃木の一の宮はどっちなの?

このような混乱は、それぞれの神社が古くから「下野国一の宮」を称していたことにも起因するようです。一の宮とは、その国の代表格の神社であり、古くは国司(こくし)がその地に赴任する際、最初に詣でる最も格式の高い神社とされていました。下野国の一の宮については、平安時代の中頃に編纂された『延喜式(えんぎしき)』に「河内(かわち)郡 一座 大 二荒山神社 明神大」との記述があるのですが、この二荒山神社が日光二荒山神社なのか、宇都宮二荒山神社なのか、長年にわたり議論されてきたのです。

栃木の一の宮「日光二荒山神社」「と宇都宮二荒山神社」の位置

2つの二荒山神社の位置を見ると、宇都宮二荒山神社は河内郡に、日光二荒山神社は都賀郡にあったことがわかります。

栃木県内には一の宮が2つの存在する!

1871(明治4)年、明治政府は全国の神社を大・中・小の官幣社(かんぺいしゃ)と国弊社(こくへいしゃ)、さらに府・県・郷・村社と無格社に分け、宇都宮二荒山神社は栃木県内唯一の国弊中社と格付けされます。
ところが、それからわずか2年後の1873(明治6)年、国は宇都宮二荒山神社を県社に降格し、日光二荒山神社を国幣中社にすると決定。これに対して宇都宮の人々は多いに失望し、旧宇都宮藩の家老であった県信緝(あがたのぶつぐ)を中心に社格回復運動を開始します。
その結果、1879(明治12)年に国は宇都宮二荒山神社の降格を取り消すと発表。4年後の1883(明治16)年5月、宇都宮二荒山神社の社格は回復されました。一方の日光二荒山神社も国幣中社のまま据え置かれ、改めて栃木県内に2つの一の宮が存在することとなりました

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日光二荒山神社

住所
栃木県日光市山内2307
交通
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス「世界遺産めぐり」で13分、大猷院・二荒山神社前下車すぐ
料金
拝観料(神苑)=大人300円、小・中学生100円/良縁祈願板札=500円/良縁笹の結び札=200円/良い縁結ぶ守=1000円/本社神苑券=300円/招き猫おみくじ=200円/えんみくじ=300円/良縁祈願板札=500円/恋みくじ=300円/

宇都宮二荒山神社

住所
栃木県宇都宮市馬場通り1丁目1-1
交通
JR宇都宮駅から徒歩15分
料金
見学料=無料/

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