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栃木の廃線⑦:下野(しもつけ)電気鉄道矢板線(新高徳(しんたかとく)~矢板)

1929(昭和4)年に新高徳~矢板の全線が開通したのが、下野電気鉄道の矢板線です。下野電気鉄道の前身である下野軌道株式会社時代に計画されたもので、不況や関東大震災を乗り越えての開業でした。ところが開業後の収益が上がらず、1943(昭和18)年に下野鉄道は東武鉄道に買収され、この路線は東武矢板線となります。しかし、その後も主な収益源であった林産物の輸送が減少し、1959(昭和34)年に廃線となりました。

栃木の廃線⑧:東武鉄道大谷(おおや)線(荒針(あらはり)~西川田)

大谷石の輸送を担っていた宇都宮石材軌道を吸収合併し、1931(昭和6)年に開通したのが東武鉄道大谷線です。第二次世界大戦中は、大谷石の地下採掘場にできた軍需工場の専用路線となった時期もありました。戦後はトラックの普及で大谷石の輸送量が減り、1964(昭和39)年に廃止を迎えました。

栃木の廃線⑨:清原(きよはら)軍用線(宝積寺(ほうしゃくじ)~鐺山(こてやま))

太平洋戦争の始まった1941(昭和16)年に建設された陸軍宇都宮飛行場に隣接し、飛行機の修理や補給を担います、陸軍航空廠(こうくうしょう)宇都宮支廠と宝積寺駅を結ぶために造られた軍専用の路線。1944(昭和19)年から蒸気機関車によって工員輸送が始まりますが、翌年の日本の敗戦により、わずか1年で廃止となりました。

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Part.1 地図で読み解く栃木の大地

・雷が多い理由は地形にあり!
・奥日光は男体山がつくった?
・日本最大の渡良瀬遊水地ができた理由
・川を横切る川!? 不毛の扇状地を潤す那須疏水
・奈良の大仏に那須の金!? 栃木は地下資源の宝庫だった!
・F.L.ライトが山ごと買った大谷石の魅力
・葉脈から動物の体毛までくっきり! 古塩原湖に眠る太古の記憶
・栃木にゾウやサイがいた! 化石と野州石灰の産地・葛生

Part.2 栃木を走る充実の交通網

・県南を通る予定だった!? 東北本線の紆余曲折
・日本のマンチェスターを目指せ! 織物の街をつなぐ両毛線
・栃木随一の観光地をめぐるJR日光線と東武日光線の軌跡
・地域の産業を牽引した人車鉄道/郷愁誘う各地の廃線をたどる
・わたらせ渓谷鐵道の前身は足尾鉄道
・幾多の苦難を乗り越えた真岡線
・構想から25年を経て着工! 宇都宮~芳賀にLRTが走る
・要衝・下野国を貫く街道の変遷
・舟運で“蔵の街”となった栃木市

Part.3 栃木で動いた歴史の瞬間

・なぜ「那須」が付く市や町が多い?
・遺跡からたどる東山道と律令期の下野国
・平将門を討った豪傑・藤原秀郷とは何者か?
・足利氏には2つの流れがあった! 鎌倉幕府と下野御家人の関係
・名族宇都宮氏の栄枯盛衰
・ザビエルやフロイスも讃えた「坂東の大学」足利学校
・江戸幕府最大の聖地・日光東照宮創建
・廃藩置県、そして栃木県誕生!
・「一の宮」が2つ? 日光二荒山神社と宇都宮二荒山神社
・不毛の原野が酪農王国に! 那須野が原の大開拓

Part.4 栃木で生まれた産業や文化

・木綿、紬、絹織物、麻…栃木は織物の名産地
・益子焼が始まってまだ170年足らず? 益子が「陶器の里」になったわけ
・半世紀にわたって生産量日本一!! 栃木はなぜいちご王国になった?
・関東平野が工業誘致にぴったりだった? 宇都宮は新たなものづくり都市へ
・「それって栃木?」県名抜きで知名度の高い観光名所

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