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北陸鉄道の歴史をふりかえる~鉄道の少ない石川県唯一の私鉄~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

北陸鉄道の歴史をふりかえる~鉄道の少ない石川県唯一の私鉄~

全国で2番目に鉄道営業キロが短い石川県。
道路が整備され、自動車が普及していくなかで淘汰されてきた鉄道の歴史や、現在の鉄道網事情にフォーカスします。

石川県の鉄道網の現状

北陸は車社会の様相が濃い地域です。都道府県別の自家用乗用車の1世帯あたりの普及状況を見てみると、福井県が1位、富山県が2位、石川県は13位と、いずれも上位にランクインしています。

しかし、福井県や富山県が車社会でありながらも街なかを路面電車が走っている一方で、石川県の鉄道は利便性に欠けます私鉄も含めた鉄道営業キロは、モノレールしかない沖縄に次いで全国46位という低さです。最盛期には約380kmでしたが、今では半分以下まで減少。鉄道廃止率は隣の2県と比べてはるかに高くなっています。

石川県を走るJR西日本路線

石川県はJR西日本の管轄下にあり、北陸本線と七尾線が通っています。

国鉄が分割民営化されてJRが発足するより約90年前の明治31(1898)年に、北陸本線は金沢~小松間、津幡駅を含む金沢~高岡間が開業しています。

同年には、七尾鉄道が開業し、北陸線と接続。現在の七尾線は、この七尾鉄道が国有化されたもので、津幡~和倉温泉間を結びます。

七尾から穴水までは、和倉温泉を経由して「のと鉄道」が運行。かつて国鉄の七尾線だった区間が第三セクターとして生まれ変わったものです。穴水から珠洲まで鉄道が運行していた時代もありましたが、2005年には穴水より先はすべて廃線となってしまいました。

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