更新日: 2024年1月13日
西武安比奈線ってどんな路線だった?~2017年に廃止されるまで
入間川の砂利を運搬していた西武新宿線の支線・安比奈線。
長い休止状態を経て近年廃止となりましたが、今でも線路跡などが残り往時を偲ばせます。
西武安比奈線とは
列車が運行されない休止線として半世紀以上の歳月が経ち、2017(平成29)年5月、正式に廃止された西武鉄道の路線があります。西武新宿線の南大塚駅から安比奈(あひな)駅までの3.2㎞を結ぶ安比奈線です。
安比奈線は、旧・西武鉄道によって1925(大正14)年2月に開業しました。終点付近の入間川で採取される砂利運搬を目的とした貨物線ですが、正史がなく詳細は不明。関東大震災の復興に関与したともいわれています。1949(昭和24)年には電化され、電気機関車が入線されたそうですが、これも詳細が不明です。
1945(昭和20)年の旧・西武鉄道と武蔵野鉄道の合併時には、武蔵野鉄道の4両の電気機関車を所有。また、旧・日本陸軍、鉄道連隊の蒸気機関車や牽引車、貨車も大量に所有していたといいます。戦後も安比奈駅に車両が留置され、のちに蒸気機関車など一部は保存されました。
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