1956（昭和31）年、創業者である川西武雄（かわにしたけお）氏が、代々営んできた漁業から転身。岡山県玉野市石島（いしま）にて「川西商店」を開業し、商品の仕入れや島民の足として初代繁清丸（はんせいまる）を運行したのが「川西マリンサービス」の始まりです。1980（昭和55）年には、2代目代表の川西一夫（かずお）氏が2代目繁清丸の就航とともに渡船業に本格参入。さらに1993（平成5）年からは現在の社名へと変更します。当時はまだ全国でも数の少なかった海上タクシーとして、活躍の場を広げていきました。また、長年に渡り、各島々のライフライン維持のための工事作業員や物資の運搬などの役割も担っています。

海上タクシーの利用は基本的には予約制です。出発港と目的地を選びます。料金は各ルートによって設定されており、基本料金は1～10名までの片道となります（基本料金で10名まで乗船可能）。乗船人数は最小1名から50名程度の大人数まで対応が可能。人数や発着場所に応じて、利用可能な船が決まっています。拠点とする宇野港には専用桟橋を完備しています。

本州・四国への定期便が出ている島も多くありますが、 海上タクシーは利用時間や経由先などを選択できるため高い自由度があります。近年、各島々における観光強化やキャンプ人気などにより、海上タクシーの需要も高まっています。直島・豊島・犬島の3島をめぐるセットプランやソロキャンプなどで気軽に利用できる1名用プランも新たに誕生。利用者からも好評です（キャンプ利用の無人島などへの発着は作業船を使用）。

川西マリンサービスの海上タクシーは、安全な運航のために、風速10m以上を基準に運航を中止します。濃霧の発生など、海域によっては基準に満たない場合でも運航中止となる場合もあります。

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