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【長崎が生んだスター①】さだまさし

昭和48(1973)年には、長崎を代表するシンガー・ソングライター、さだまさしがフォークデュオ「グレープ」としてデビューし、長崎の盆行事を題材にした2枚目のシングル『精霊流し(しょうろうながし)』がヒット。

昭和51(1976)年からはソロ活動を開始し、『雨やどり』『関白宣言』『防人の歌(さきもりのうた)』など、数々のヒットを放ちました。望郷の念があふれる『長崎から』(共同作詞・曲)や、長崎を後にして都会へ出ていった人たちへ語りかける『長崎小夜曲』といった、長崎にまつわる曲も手がけています。

さだまさしが長崎弁で歌う曲もある

変わったところでは、長崎出身のソングライターらしく、「頑張らなければ」の長崎弁にあたる『がんばらんば』という曲を2006年に発表。曲のなかには、長崎県に伝わるわらべ歌の「でんでらりゅう」も使われています。

さだまさしが長崎で20年以上続ける無料野外コンサート

また、さだは昭和62(1987)年から2006年まで20年にわたって、毎年8月6日に無料野外コンサート「夏 長崎から」を開催。8月6日は広島の「原爆の日」であり、「長崎から広島に向かって平和について歌う」という目的で続けられました。

さだまさし

昭和27(1952)年、長崎市生まれ。シンガー・ソングライター、小説家、タレント。軽妙なトークでも知られ、2013年の日本武道館公演でソロ・コンサート通算4000回を記録。

【長崎が生んだスター②】福山雅治

1990年には、さだまさしに次ぐ長崎のスターがデビュー。音楽活動だけでなく文筆活動においても豊かな才能を発揮するさだ同様、シンガー・ソングライター、俳優、写真家、ラジオパーソナリティなど多彩な分野で活躍する福山雅治です。

『桜坂』『家族になろうよ』『虹』『Squall』など、やはりヒットの多いアーティストだけに、長崎にまつわる歌もあります

福山雅治が長崎を歌った珠玉の名曲

長崎市の稲佐山をモデルに書いた『約束の丘』は、数年に一度開催される稲佐山公園の野外ライブでは必ず歌われます。原爆遺構である被爆クスノキの目線で歌った『クスノキ』も名曲の呼び声が高くなっています。『18 〜eighteen〜』『道標』『Fellow』などの曲にも、長崎の街の情景が織り込まれていると思われます。

2020年12月にリリースされた、音楽デビュー30周年記念アルバム『AKIRA』の同名曲では、福山が長崎時代に17歳で経験した父親の死と改めて向き合っています。同時に「故郷の風」という言葉を歌詞にしのばせ、みずからの内にある長崎への思いも綴っています。

長崎で歌い継がれるユーミンが作った幻の校歌

長崎県立奈留(なる)高校で大事に歌い継がれている曲は、ユーミンこと松任谷由実が作ったもの。女子生徒がラジオ番組に送った投書がきっかけでした。

奈留高校はもともと県立五島高校の分校で、当初は本校の校歌が使われていました。昭和49(1974)年、奈留高校の女子生徒が「自分たちにも校歌がほしい」とラジオ番組に依頼した結果、当時は荒井由実だったユーミンの『瞳を閉じて』という曲が贈られることになったのです。

奈留島の海や山を想起させる曲であったものの、校歌には採用されず「愛唱歌」に。卒業式や、卒業生が島を離れる際などに使われ、親しまれてきました。

昭和63(1988)年には、松任谷由実直筆の歌詞を刻んだ歌碑が同校に建立され、除幕式に本人が出席。さらに2015年の創立50周年記念式典にもユーミンが訪れ、生徒たちとともに曲を合唱しています。

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Part.1 地図で読み解く長崎の大地

・地殻変動と火山が生んだ唯一無二の景観! 海に囲まれ平地が少ない長崎の地形
・島の数971! 長崎は日本一の多島県
・火山活動が作ったダイナミックな地形! 島原半島ジオパークとは?
・長崎は江戸時代から埋立都市だった?
・「国境の島」対馬の特殊な生態系
・水中調査で解明! 横島沈没の謎
・国内初のティラノサウルス発掘! 長崎は白亜紀の化石の宝庫だった
・世界でも稀な西海市の七ツ釜鍾乳洞
・最先端をゆく五島の洋上風力発電

…など

Part.2 長崎に開かれた多彩な交通網

・初期の長崎本線は早岐経由だった
・新幹線開業に向け再開発中! 長崎駅の今昔
・新旧の車両が行き交う長崎電気軌道
・小島が国際空港に! 長崎空港は世界初の海上空港
・長崎が生んだ画期的な交通手段! 坂を上る日本初のエレベーターとは!?
・東洋一と称された西海橋の誕生
・進化を遂げた長崎街道の日見峠
・松浦鉄道には3つの日本一がある!?
・当時の面影が残る雲仙鉄道の廃線跡
・島原鉄道は奇跡のローカル線!?
・吉田初三郎が描いた 長崎の鳥瞰図

Part.3 長崎で動いた歴史の瞬間

・東アジアの一大交流拠点だった! 原の辻遺跡が語る古代の交易
・“神風”の謎が海底遺跡調査で判明!? 鷹島神崎遺跡から見る蒙古襲来
・ポルトガルが平戸で貿易を始めたワケ
・なぜ長崎は教会領になったのか
・町民が主役!? 特例だらけの貿易都市長崎の誕生
・ラクダを飼っていた!? オランダ人の出島生活の実態とは
・龍馬を襲った「いろは丸事件」の真実
・倒幕の裏には大村藩士の活躍があった
・人口約4000人の村が一変!? 寒村だった佐世保が大変貌したワケ

…など

Part.4 長崎で生まれた産業や文化

・印刷も写真も通信も長崎発祥!? 長崎は“日本初”を量産していた!
・世界遺産に登録された日本造船業の原点! 三菱長崎造船所のあゆみ
・細部まで技巧を凝らした圧巻の建築美! 数々の教会堂を手がけた鉄川与助とは
・テーマパークの枠に留まらない魅力に迫る! 進化するエコシティ ハウステンボス

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