更新日: 2024年1月26日
小浜鉄道の当時の面影が残る廃線跡!難工事の末に開通するもわずか11年で幕
小浜鉄道は莫大な費用と労力をかけてようやく全線開通したリゾート鉄道でしたが、折悪しく重なった「路線バスの台頭」によって、短期間で姿を消すこととなりました。
目次
小浜鉄道は海岸線に沿って走る観光列車
海岸線に沿って走るため、橘湾の眺めを楽しめる観光列車がかつてありました。その名は、小浜鉄道。
鉄道網の発達にともなって観光旅行が一般化した明治44(1911)年、島原鉄道が愛野村(現・雲仙市)まで延伸してきました。そこで、小浜温泉までの鉄道を敷く機運が高まり、大正12(1923)年に愛野村駅(現・愛野駅)〜千々石(ちぢわ)駅9.3kmの温泉軽便(うんぜんけいびん)鉄道(のちに温泉鉄道に改称)が開通します。
小浜鉄道の設立
さらに千々石から小浜温泉まで鉄道を敷設するため、小浜住民の有志が小浜鉄道を設立。ところが、この区間は山が海岸線ぎりぎり までせり出していて急傾斜の難所続きでした。
当時の測量技師は、「こんな難工事は第一が日本海に面する新潟県の親不知・子不知。次がここだ」とこぼしていたといわれています。
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