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植物化石の新種が数多く発見される成羽町は世界の注目の的! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

植物化石の新種が数多く発見される成羽町は世界の注目の的!

化石の聖地といわれ、植物化石の代表的な産地として、新種の植物化石が数多く発見されている成羽町(なりわちょう)。この周辺は成羽地域と呼ばれ、世界の注目を集めています。

植物化石の産出地として世界で注目される成羽町日名畑

成羽町は岡山県の中西部・高梁(たかはし)市に位置します。特に世界が注目する植物化石の産出が多いのは、成羽町の南にある日名畑(ひなばた)です。

植物化石が教える成羽町の過去

約2億3000万年前、中生代三畳紀(さんじょうき)後期の成羽地域は海へと続く広大な平野でした。その頃の気候は熱帯から亜熱帯雨林、またはモンスーン熱帯雨林だったようです。多雨湿潤な環境により豊かな森林が形成され、ソテツやイチョウなどの裸子植物が繁栄していました。木々の下には胞子植物であるシダも茂り、多彩な植物が見られました。ここは海の侵入により浅海になったこともあり、貝などが棲んでいた時期もあるといいます。その証拠に成羽町北部の枝えだ付近には、多数のモノチスという二枚貝の化石が発見されている層が見られます。

成羽町の植物化石の多くは日名畑層から産出

成羽地域にある、植物化石や貝化石を産する地層は成羽層群と呼ばれます。5層の地層からなり、最も古い下の地層から「仁賀(にか)層」「地頭(じとう)層」「最上山(もがみやま)層」「日名(ひな)層」、一番上が「日名畑層」という順に重なっています。多くの植物化石は日名畑層から産出しました。

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