更新日: 2024年1月26日
長野の城~戦国・室町時代の武将の拠点となった名城紹介~
長野県域の中世城郭の多くは、室町・戦国時代に築城(改修)されました。深志城(松本市)、海津城(長野市)など、甲斐の武田晴信(信玄)が信濃支配の拠点的城郭として築城・改修したものも多くあります。
【長野の城①】国宝 松本城
永正年間(1504~1521年)に、信濃守護小笠原氏が支城(本城を守るための補佐的な役割の城)のひとつとして築いた深志城が前身。1550(天文19)年、甲斐の武田信玄の信濃侵攻により深志城は開城し、信玄によって北信濃攻略の拠点とすべく改修されました。武田氏滅亡後の1582(天正10)年に再び小笠原氏が入城し、城名を松本城と改めました。その後、1590(天正18)年に石川数正(かずまさ)が入城すると、息子康長(やすなが)と2代にわたって築城工事に着手します。石垣・天守をもつ近世城郭となりました。鉄砲戦に備えて内堀の幅が確保されており、総石垣の本丸は直線的な北面に対して南面は複雑な外郭線を描いています。明治時代に土塁のほとんどが崩され、現在三の丸の一帯は市街地になっています。
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