更新日: 2024年1月26日
野尻湖のナウマンゾウ化石から旧石器人の生活が見えてくる!
ナウマンゾウの化石と骨器などが同時期の野尻湖層から多数出土。この発見から、太古の大型獣と旧石器時代の野尻湖人の共存が推測されています。
野尻湖とは?
上水内(かみみのち)郡信濃町にある野尻湖は、長野県内では諏訪湖に次いで2番目に大きな湖で、面積は約4.45㎢あります。約7万年前、黒姫(くろひめ)火山の山腹が大崩壊して発生した池尻川(いけじりがわ)岩屑なだれにより、斑尾山(まだらおやま)の谷が堰(せ)き止められて誕生したと考えられています。
野尻湖でナウマンゾウの化石を発見!
野尻湖畔で旅館を営む加藤松之助(かとうまつのすけ)氏が、1948(昭和23)年に野尻湖で湯たんぽのような形の化石を発見しました。地質学者の八木貞助(やぎていすけ)氏の鑑定でゾウの奥歯の化石だとわかり、1954(昭和29)年に京都大学の槇山次郎(まきやまじろう)教授によりナウマンゾウの歯であることが判明しました。この発見によって、1962(昭和37)年から野尻湖の発掘調査が始まり、2020(令和2)年までに22回行われています。発掘は全国各地の一般市民(野尻湖友の会会員)と専門家がいっしょに調査する市民参加方式で行われ、これまでに延べ2万人以上が参加しています。
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