更新日: 2024年1月26日
八ヶ岳の歴史~南北の山容の違いから成り立ちを読み解く~
八ヶ岳連峰は、多数の火山が南北に連なる火山列です。南は険しく、北は穏やかな地形が続きますが、この山容の違いから八ヶ岳の成り立ちが見えてきます。
目次
八ヶ岳の歴史①:活発な火山活動によって形成
麓(ふもと)には白樺湖(しらかばこ)や清里(きよさと)などのリゾート地が広がり、変化に富む山々が登山者を惹きつけてやまない八ヶ岳連峰。南北約30㎞にわたって続く山並みは、100万年以上前に始まった活発な火山活動によって形成された火山列なのです。
八ヶ岳は南と北で山容が大きく異なる
八ヶ岳連峰は、夏沢峠(なつざわとうげ)を境に、南方は南八ヶ岳、北方は北八ヶ岳と呼ばれています。じつはこの分け方が、地形的にも大きな境目になっているのです。「岩稜の南八ツ」、「森の北八ツ」といわれているように、南と北で山容が大きく異なるのです。
南八ヶ岳の特徴
南八ヶ岳は、最高峰の赤岳(あかだけ)(標高2899m)をはじめ、阿弥陀岳(あみだだけ)、権現岳(ごんげんだけ)など切り立った岩稜の山が多くあります。岩がむき出しになったエッジや急登が続き、本格的な登山に挑める山域となっています。
北八ヶ岳の特徴
それに対して北八ヶ岳では、標高2000~2500mの比較的穏やかな山々が連なっています。緩やかな斜面は稜線近くまで樹木に覆われ、深い森は苔好きの聖地として知られています。山々のあいだにできた凹地には、白駒池や雨池などの池沼が点在し、池巡りのトレッキングも堪能できます。
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