更新日: 2024年1月26日
宮島フェリーは2つの会社で3航路を運営。宮島と宮島口をつなぐ重要交通機関
地域の人々の交通機関として、また観光客を運ぶ船舶として重要な役割を果たすフェリー。
宮島航路は2社で運営しており、それぞれに独自の特徴を持っています。
目次
宮島フェリーは3航路を2社で運営
宮島口大桟橋から宮島桟橋までの約1.8kmを結ぶ宮島航路。フェリーでの所要時間は約10分。旅客便2航路と自動車航送便1航路の計3航路あり、2つの会社が運営しています。
【宮島フェリー①】JR西日本宮島フェリー
1906(明治39)年、山陽鉄道の国有化と同時に宮島航路が官営航路として発足したのが始まりでした。「JR西日本宮島フェリー」は、旧国鉄から分割民営化したJR西日本からの事業譲渡を受け、完全子会社化。2009(平成21)年2月に独立しました。これにより船舶に特化した事業形態となり、より専門性を高めたことで機動性を発揮し、健全な運営を保っています。
特徴として、通常便よりも大鳥居に接近する、宮島口発「大鳥居便」を時間限定で毎日運航(天候などにより実施できない場合があります)。土休日はJR山陽本線のダイヤに合わせた運航に変更して輸送力を増強、バリアフリー客室を「ななうら丸」「みやじま丸」に完備しています。
【宮島のフェリー②】宮島松大汽船
一方「宮島松大汽船(まつだいきせん)」は1939(昭和14)年12月、松本大次郎により「合資会社松大航運社」として設立されました。すでに官営航路があるにもかかわらず進出した経緯は不明ですが、創業者の松本大次郎は宮島町出身のため、地元住民の後押しなどがあったのかもしれません。1957(昭和32)年4月には、広電グループに参入。宮島松大観光船有限会社となり、2004(平成16)年7月株式会社に改組し、現在の社名になりました。
広島電鉄「広電宮島口」電停からフェリー乗り場までの距離が近く、大型車両を輸送する自動車航送便の航路を有するのが特徴です。
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