更新日: 2024年1月26日
久井の岩海「ごうろ」とは?~花崗岩が生んだ特異な景観~
山の谷間を巨岩が埋める久井の岩海。地元の人々が「ごうろ」と呼ぶ、この奇妙な岩海はどのようにして生まれたのでしょうか。
そこには花崗岩との密接な関係がありました。
久井の岩海って何?
備南最高峰、宇根山(うねやま)(標高699m)の麓(ふもと)に日本最大規模の岩海「久井の岩海(くいのがんかい)」があります。直径1~7mの巨岩が、山頂から南東に続く尾根の南西側山腹(標高約480~530m)の谷間に敷き詰められたように広がっています。その広さは約22ha(東京ドームの約4.7個分)にもなるといいます。
「久井の岩海」のことを地元の人は「ごうろ」と呼ぶ
岩がごろごろと転がっている場所であることから、地元の人々は「ごうろ」と呼びます。花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)の巨大な岩礫(がんれき)が緩やかな傾斜の谷に沿って帯状に累積している景観は、見る者を圧倒する迫力と自然がつくり出した神秘的な美しさを兼ね備えています。
また、おおごうろ入口付近の「水音峡(すいおんきょう)」と呼ばれる場所では、岩海の地底部を流れる水流音を聞くことができます。
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