更新日: 2024年1月22日
伏見酒は「女酒」といわれるまろやかな口当たりが特徴~通をうならせる酒はどうやって生まれた?
兵庫県にある「灘五郷(なだごごう)」と並び称される伏見は、豊臣秀吉の築城によって都市化が進みました。
その、まろやかで繊細な口あたりの要因は水の硬度にありました。
目次
伏見の酒造のはじまり
京都市の南部に位置する伏見区で酒造がはじまったのは、渡来系の秦氏などが大陸から技術を持ち込んだ5世紀ころとされています。奈良時代には酒や酢の醸造を専門とする「造酒司(みきのつかさ)」という役所が都につくられ、伏見の酒造は続けられていきます。
伏見酒を支える天然の地下水
また、伏見はかつて「伏水」と呼ばれていたように、桃山丘陵から流れる天然の地下水が豊富な土地です。名水に関する逸話も多く、地域に鎮座する御香宮(ごこうのみや)神社の御香水は飲むと病が癒えるという伝説もあり、「日本名水百選」に選定されています。この良質な湧水ともたらされた技術、そして市場である都に近いという地理的条件もあって、伏見の酒づくりは支えられてきたのです。
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