京都タワーは古都京都のシンボルマーク
その言葉どおり、京都タワーは市内で一番の高さを誇り、多くの場所からその姿を目視できます。また、地上100mに位置するガラス張りの展望室からは、古都を囲む山々や市街地を360度見渡すことができます。
さまざまな場所から見える京都タワー
高層ビルがなく、タワーそのものが盆地の中でも低い南のほうに立っているため、周辺の高い場所からよく見えます。
① 嵯峨山上陵から
② 烏丸通から
③ 将軍塚から
④ 清閑寺から
⑤ 西山善峯寺から
京都タワー建設の真の目的とは
なお、タワーを京都のシンボルとするというのは第二の目的で、第一の目的は飛行機の航行を援助する航空保安施設でありました。
京都タワー以外にも!見どころ満載の京都の近代建築
また京都は近代建築の宝庫でもあり、とりわけ明治時代にメインストリートとして栄えた三条通では、先進的な洋風建築が数多く建てられました。このうち、もっとも古いのが1890年に建設された旧家邊徳時計店(やべとくとけいてん)(現京都ダマシンカンパニー)です。2階建てのレンガ造りで、とくに正面の三連アーチが目を引く建物です。
辰野金吾設計の名建築は重要文化財に指定
1906年竣工の旧日本銀行京都支店(現京都文化博物館別館)は、東京駅をはじめ数々の名建築を手がけた辰野金吾(たつのきんご)が設計しました。赤レンガに白い花崗岩のラインを横に走らせた外観は華やかで荘厳な美しさを誇り、重要文化財に指定されています。
1914年に建てられた旧日本生命京都支店(現日本生命京都三条ビル旧棟)も辰野の設計。現在保存されているのは東側のみですが、重厚な石張りとトンガリ屋根と呼ばれる尖塔に特徴があります。
星形のバルコニーや窓を有するモダンな1928ビル
1928年に完成した旧大阪毎日新聞社京都支局(現1928ビル)は、「関西建築界の父」と呼ばれた武田五一(たけだごいち)による設計で、社章に由来する星形のバルコニーや星形の窓などが印象的なビルです。
明治・大正時代のノスタルジックなこれらの近代建築も、できた当時は新時代の息吹を感じさせる存在であったことでしょう。
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Part.1 地図で読み解く京都の大地
・京都府の4地形区と断層/京都盆地とその出入り口(逢坂と大山崎)
・琵琶湖疏水の秘密/洛中と洛外を隔てるおどい
・観光のメッカ東山の地形(地獄の入り口六道珍皇寺)
・失われた巨椋池/天橋立はなぜあのような地形になったのか
・舞鶴が重要港湾となった地形的な秘密
・霧のまち亀岡(亀岡盆地)
…などなど京都のダイナミックな自然のポイントを解説。
Part.2 京都を駆ける充実の交通網
・山城盆地を通る街道(東海道、中山道の終着地)
・若狭と京都を結ぶ「鯖街道」
・日本初の一般営業用電車が通った京都市電
・京都鉄道博物館
・梅小路
・京都の私鉄〇〇な阪急
・大赤字から復活した京都丹後鉄道
…などなど京都ならではの交通事情を網羅。
Part.3 京都の歴史を深読み!
・丹後に一大勢力が存在した証拠 三大古墳に埋葬された人々
・古代日本を支えた渡来人と京都の関係
・なぜ京都は都になったのか 恭仁京~平安京までの変
・南北朝動乱の始まり 笠置山の戦い
・信長、光秀、秀吉…みんな京都で死んだ
・幕末の騒乱の舞台となった京都
・近代化にいち早く着手!日本初の博覧会は京都の寺で開かれた
…などなど、激動の京都の歴史に興味を惹きつける。
Part.4 京都で育まれた産業や文化
・シンボル京都タワーと近代建築
・学問の都・京都の大学
・京料理とそれを支える伝統野菜
・「丹波」ブランドをめぐる攻防
・日本映画と京都
・「女酒」伏見の酒蔵
・王城の裏鬼門「男山」と岩清水八幡宮
…などなど京都の発展の歩みをたどる。
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