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京都タワーの歴史~もともと建設予定がなかった!?京都駅の正面にそびえる古都のシンボル~

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

京都タワーの歴史~もともと建設予定がなかった!?京都駅の正面にそびえる古都のシンボル~

京都駅を出ると、まず目に飛び込んでくる京都タワー。
夜になると「仏壇のロウソクに見える」といわれるこの塔には、意外な誕生秘話がありました。

京都タワーってどんな塔?

京都駅の真正面という一等地にそびえる京都タワー。地上9階建ての京都タワービルの屋上にこの塔が建てられたのは1964年のことです。設計は、旧東京厚生年金病院や日本武道館を手がけた山田守。施工を請け負ったのは大林組です。

京都タワーの歴史:建設が計画されたきっかけは?

当初の計画では、ビルの建設のみで巨大な塔がつくられる予定はなかったといいます。しかし、当時の運営会社である京都産業観光センターの幹部が横浜マリンタワー(106m)を見て、「京都の玄関口にふさわしい塔を」と言い出しました。ここから、タワー建設の計画がスタートします。計画が発表されると反対の声も上がり、一時もめにもめました

京都タワーが131mになった理由

1年10カ月の工期を経て完成した塔の高さは、土台となるビルを含めると131m。この高さは建設当時の京都市の人口が131万人であったことにちなむといいます。

京都タワーの歴史:建築方法

京都タワーは東京タワーや通天閣と違い鉄骨を使わない「モノコック構造」で、厚さ12㎜~22㎜の特殊な鋼材を溶接でつなぎ合わせた構造になっています。これは他の一般的な建築物よりも2倍以上の安全率を考慮した設計で、1995年に起こった阪神・淡路大震災でも塔に損害はありませんでした。

京都タワーの歴史:デザインモチーフは?

そんな京都タワーの白い円筒状のデザインは、「仏壇のロウソクに見立てた」といわれますが、これは俗信。海のない京都市の町並みを照らす灯台をイメージしたもので、町家の瓦屋根を童謡「鯉のぼり」で歌われるように「いらかの波」に見立てたとされています。

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