目次
【京都にある3府県境①】大阪・兵庫との府県境
①の各境界と重なる地点は、南丹市と大阪府能勢町(のせちょう)の境界にある深山(みやま)(標高790m)の北西に位置する舩谷山(ふなたにやま)の山頂近くです。付近には、3府県境を示す小さな標識と「三国交点」を示す杭があります。
【京都にある3府県境②】福井・滋賀との府県境
②の3府県境は、南丹市、福井県おおい町、滋賀県高島市の各境界と重なる三国峠の山頂(標高94m)です。三国峠は登山コース「高島トレイル」の途中にあります。山頂に三国交点を示す表示はありませんが、三角点(測量を行うための基準となる点)が設けられています。
【京都にある3府県境③】奈良・大阪との府県境
③の府県境は、京田辺市(きょうたなべし)、大阪府枚方市(ひらかたし)、奈良県生駒市(いこまし)の3つの自治体が交わる点にあたります。かつての河内国(大阪府)・山城国(京都府)・大和国(奈良県)の交わることから、地元では「三国境」と呼ばれます。ここは徒歩でしか入れない山道で、府県境を記す簡易な案内板が木にくくりつけられていました。ただしこの位置は正確でなく、実際の場所も諸説ありよくわかっていません。
【京都にある3府県境④】滋賀・三重との府県境
④の地点は、京都府唯一の村で、東南端に位置する南山城村と滋賀県甲賀市(こうかし)、三重県伊賀市とが交わる三国塚(標高628m)です。三国塚という名前は、かつての山城国、近江国、伊賀国(三重県伊賀市)の国境にある塚であったことに由来するといいます。
南山城村から三国塚へ向かう場合、野殿(のどの)の集落から三重方面へ4㎞ほど進んだ場所にあります。林道沿いにある三国展望台の標識に従って登山口を数分歩けば三国展望台に到着します。そこから約100mの場所にある土が盛られた場所が、3府県境を示す三国塚です。その地点には、標石とプレートが設置されています。
【京都にある3府県境⑤】奈良・三重との府県境
⑤も南山城村にあります。同村の最東端と奈良市最北東と三重県伊賀市が交わる地点が3府県境です。南山城村の田山と呼ばれる集落にありますが、そこは山ではなく山道もありません。奈良市のゴルフ場「KOMAカントリークラブ」の端にある森とつながっており、森の中に3府県境を示す杭があります。
どの3府県境の位置も、地図で確かめてみたいところです。
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Part.1 地図で読み解く京都の大地
・京都府の4地形区と断層/京都盆地とその出入り口(逢坂と大山崎)
・琵琶湖疏水の秘密/洛中と洛外を隔てるおどい
・観光のメッカ東山の地形(地獄の入り口六道珍皇寺)
・失われた巨椋池/天橋立はなぜあのような地形になったのか
・舞鶴が重要港湾となった地形的な秘密
・霧のまち亀岡(亀岡盆地)
…などなど京都のダイナミックな自然のポイントを解説。
Part.2 京都を駆ける充実の交通網
・山城盆地を通る街道(東海道、中山道の終着地)
・若狭と京都を結ぶ「鯖街道」
・日本初の一般営業用電車が通った京都市電
・京都鉄道博物館
・梅小路
・京都の私鉄〇〇な阪急
・大赤字から復活した京都丹後鉄道
…などなど京都ならではの交通事情を網羅。
Part.3 京都の歴史を深読み!
・丹後に一大勢力が存在した証拠 三大古墳に埋葬された人々
・古代日本を支えた渡来人と京都の関係
・なぜ京都は都になったのか 恭仁京~平安京までの変
・南北朝動乱の始まり 笠置山の戦い
・信長、光秀、秀吉…みんな京都で死んだ
・幕末の騒乱の舞台となった京都
・近代化にいち早く着手!日本初の博覧会は京都の寺で開かれた
…などなど、激動の京都の歴史に興味を惹きつける。
Part.4 京都で育まれた産業や文化
・シンボル京都タワーと近代建築
・学問の都・京都の大学
・京料理とそれを支える伝統野菜
・「丹波」ブランドをめぐる攻防
・日本映画と京都
・「女酒」伏見の酒蔵
・王城の裏鬼門「男山」と岩清水八幡宮
…などなど京都の発展の歩みをたどる。
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