更新日: 2024年1月22日
宇治の地形の特徴~扇状地に開けたまちは1000年前から同じ景色!?
全国的にもめずらしい扇状地にできた宇治では、古代の地形を今もそのまま見ることができるといいます。
史料をひもとき、当時の風景を想像してみましょう。
目次
宇治の地形の特徴でもある扇状地
近畿の水がめである琵琶湖から瀬田川として流れ出た水の流れは、京都府に入ると宇治川と名を変えます。
宇治川の左岸は、川が運んでくる土砂が階段上に堆積する河岸段丘で、段丘の谷筋から流れてくる水によって扇状地を形成しています。市街地はこの扇状地の上にあります。
「扇状地」とは
扇状地は川の水が運んでくる砂利や砂などでできているので水はけがよい土地です。また、地中に豊富な伏流水(河川の水が川底の砂利層により自然に浄化された地下水)を含んでおり、扇の先端にあたる部分には湧き水も発生しやすいとされています。
宇治の市街地では、平等院がちょうど扇の先にあたり、境内には法華水(ほっけすい)と阿弥陀水(あみだすい)という2つの湧き水の遺構があります(現在は湧いていません)。
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