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福岡の三大祭り「どんたく」「博多祇園山笠」「放生会」~福岡県民は祭りが大好き! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

福岡の三大祭り「どんたく」「博多祇園山笠」「放生会」~福岡県民は祭りが大好き!

福岡の祭りは博多どんたくから始まり、夏の博多祇園山笠、秋の放生会と続きます。県外からも多くの見物客が訪れる三大祭りのルーツと魅力を解説。

福岡の祭り:博多どんたく港まつり(毎年5月3・4日開催)

福岡市民の祭り博多どんたく港まつりは、毎年5月2日の前夜祭を皮切りに、3~4日の2日間にわたって開催されます。三福神と稚児が博多・福岡の各所を祝って回る「博多松囃子(まつばやし)」と、通りを練り歩きつつ商店などで歌舞音曲を披露し祝儀をもらう「通りもん」、博多ふ頭の港本舞台をはじめとする各地の演舞台、明治通りのパレードなどが主な催しです。

博多どんたく「博多松囃子」の歴史

博多松囃子はどんたくの源流であるとされ、福神・恵比須・大黒の三福神と、それに付き従う傘鉾(かさぼこ)、稚児からなります。

福神は固有の装束に面をつけ、稚児は「言い立て(祝言)」を歌いながら関係各所で舞を披露します。パレードは明治通りの呉服町交差点から福岡市役所前までをどんたく隊が通行するもので、沿道には全国から多数の見物客が詰め掛けます。
博多松囃子は「策彦入明記(さくげんにゅうみんき)」の天文8(1539)年の記録に現れるほか、近世期の地誌「筑前国続風土記」では12世紀に始まったという伝承を紹介しています。近世期には博多町人が行列を仕立てて正月15日に福岡城を訪れるのが通例化しましたが、明治に入ると県が正月の松囃子を禁止したため、その頃から「どんたく」という名称を用いて正月以外の機会に催されるようになります。

戦時中にしばらく途絶していましたが、終戦の翌年の昭和21(1946)年5月25日に博多で復興祭が開催され、瓦礫を避けて松囃子と子供山笠が復活しました。これは戦災からの再起と博多っ子の心意気を表す象徴的なエピソードとして、現在でも語り継がれています。

「博多どんたく」と「港まつり」が合流して福岡市民の祭りに

どんたくはこの後に港まつりと合流し、昭和37(1962)年には全市を挙げた「福岡市民の祭り」と位置づけられ、冒頭の長い名称となったのです。現在は新旧の要素が入り交じる複雑な構成の祭礼ですが、パレードや花自動車が大通りを賑わすかたわら、そこここの小路では「ぼんち可愛いや」の歌や「祝うたぁ」という声が響く高揚した空気は、祭り好きといわれる博多っ子の往時の姿を今に伝えています。

花自動車は大博通りや住吉通り、渡辺通り、昭和通りなどを運行し、西新からは城南線を通って戻って来る。博多駅~天神周辺を中心に、市内には30会場を超える演舞台が登場します。

博多どんたく 港まつり

住所
福岡県福岡市中央区博多区ほか市内一円
交通
地下鉄中洲川端駅からすぐ
料金
要問合せ
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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