更新日: 2024年1月13日
秩父の山中地溝帯とは?恐竜の化石が続々発見されている秩父山地!
山中地溝帯は埼玉、群馬、そして長野へ至る溝のように窪んだ細長い地形です。
そこには恐竜の化石をはじめ、古代のロマンがぎっしり詰まっています。
秩父山地に伸びる山中地溝帯とは?
秩父山地の山並みが続く埼玉県西部は、県東部とは異なり地形の凹凸が顕著です。その凹凸を地形図で丁寧に観察すると、秩父盆地の北西側(秩父郡小鹿野町(おがのまち)飯田付近)から西北西に向け、幅2〜4㎞程度の谷筋のように窪んだ地形が伸びています。これが山中地溝帯(さんちゅうちこうたい)です。
山中地溝帯の命名と成り立ち
山中地溝帯は1890(明治23)年、地質学者・原田豊吉(はらだとよきち)による命名で、ここから群馬県多野郡(たのぐん)の神流町(かんなまち)、上野村(うえのむら)を経て、長野県南佐久郡佐久穂町(さくほまち)へと伸び、その総延長は約40㎞にもおよびます。
この特異な地形は、おもに中生代ジュラ紀の付加体である「秩父帯」と呼ばれる地層に、中生代白亜紀の海底で形成された堆積岩が落ち込んでできたものと考えられています。
山中地溝帯を横切る尾根筋
山中地溝帯には、途中の2カ所で尾根筋が横切っています。山中地溝帯に沿って走っている国道299号は、1カ所目の尾根筋(埼玉・群馬県境)を志賀坂(しがさか)トンネルで貫通し、2カ所目の尾根筋(群馬・長野県境)は十石峠(じっこくとうげ)の峠道として横切っています。
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