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福岡の鉄道の歴史~在来線の一部は石炭を運ぶために作られた路線だった~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

福岡の鉄道の歴史~在来線の一部は石炭を運ぶために作られた路線だった~

石炭産業が盛んになればなるほど増えていった福岡の鉄道。今、私たちが使っているあの路線も実は石炭を運搬するためだけに作られた路線だったのです。

福岡の鉄道の歴史は石炭運搬から始まった

福岡では18世紀頃から本格的に石炭が採掘されるようになり、明治初頭には筑豊地方で産出した石炭は全国へ運ばれるようになりました。
直方・飯塚地方の石炭は川ひらたと呼ばれる底が平たい川船で遠賀川を下り、主に芦屋へ、一部を若松へ運搬していました。この川ひらたは鉄道開通前には筑豊一帯で5000隻以上あり、ピーク時には7000隻ほどにものぼり、遠賀川や堀川は船で水面が覆われているようだったとされます。

明治5(1872)年、横浜に日本で初めて鉄道が敷かれると日本各地で鉄道が建設され、遠賀川沿いにも明治24(1891)年に筑豊興業鉄道が若松駅~直方駅間で開業しました。

上図の通り、遠賀川の河口に位置する芦屋が石炭輸送の拠点にはベストでした。堀川は川幅が狭く、川ひらたの船頭たちは操船に苦労していたといいます。

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