更新日: 2024年1月22日
平尾台の最深部に迫る!~福岡唯一のカルスト台地~
いくつもの鍾乳洞とカルスト台地はどのように生まれたのでしょうか?
日本のカルストを代表する平尾台の成り立ちに迫ります。
目次
平尾台はカルスト地形がよく発達した高原状の台地
平尾台は福岡県北九州市小倉南区の南部から苅田(かんだ)町、行橋市、みやこ町、香春(かわら)町にかけて、標高370mから680mに広がる高原状の台地です。北東にある貫山(ぬきさん)(標高712m)の中腹から南西方向に6.3km、北西~南東方向に2.7kmの楕円形をしており、台地面の面積は約9㎢あります。そのうち約8㎢が石灰岩地域で、周囲を急傾斜の平滑斜面に囲まれたカルスト台地を作っています。
平尾台はカルストが発達している
石灰岩の部分には酸性の雨水や地下水で岩が溶けてできたカルスト地形がよく発達しているため、平尾台カルストと呼ばれています。一方、北東側ではチャートや泥岩、花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)、結晶片岩のような非石灰岩が石灰岩を縁取るように高まって貫山から南へ続く尾根を形成しています。
平尾台の中央は盆地
年間降水量2000mm、年平均気温14℃前後で、洞窟深部の気温と地下水温もほぼ同じです。台地の縁が高まって中央が盆地になっているので、外界から隔てられた別世界感が強くあります。夜は街の明かりが届きにくいので天体観測にはいい場所です。
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