更新日: 2024年1月26日
三輪そうめんの歴史~神の啓示で生まれた奈良発祥の名物~
奈良を代表する郷土料理である三輪そうめんは、神の啓示で生まれたとされます。
ゆかりの大神神社では、そうめんの卸値相場を占う神事も行われています。
三輪そうめんの歴史
そうめんのルーツは食文化の歴史上では、8世紀頃に中国からもたらされた「索餅(さくぺい)」という食べ物であるといわれます。
一方で、桜井市三輪で伝統的な手延べで作られる三輪そうめんを始まりとする伝承があります。細くて白く、コシがあり、名産品として名高い三輪そうめんの歴史は今から1200年以上前にさかのぼります。
大神神社(おおみわじんじゃ)の宮司だった大神朝臣狭井久佐(おおみわのあそんさいくさ)の次男・穀主(たねぬし)が、疫病や飢饉に苦しむ民を憂いて祈りを捧げたところ、神の啓示を受けたことがきっかけとされています。穀主が啓示により三輪の地に小麦を撒き、保存食としてそうめん作りを始めたという逸話から、同地はそうめんの発祥地となりました。
そのゆかりを示すのが、現在でも大神神社で毎年2月5日に執り行われる「卜定祭(ぼくじょうさい)」です。卜定祭では、その年のそうめんの卸値の相場が、今でも神託によって決められているのです。
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