更新日: 2024年1月22日
奈良ホテルの外観が和風になったのはなぜ?奈良国立博物館が影響した!?
「西の迎賓館」とも呼ばれる奈良ホテルは、和洋折衷様式という新しい様式が採用されました。
それは景観との調和に美を見出す奈良県民の先進的精神に応えたものでした。
奈良ホテル開業の経緯
国賓や歴代皇族に利用された由緒ある奈良ホテルは、明治42(1909)年に開業しました。そのきっかけは日露戦争後、日本へのシベリア鉄道経由のルートが開かれ、外国人旅行者が急増したことによります。
政府は全国のホテル経営者らに外国人対応の設備を呼びかけ、これに応じた都ホテルの創始者、西村仁兵衛は明治39(1906)年、奈良市と関西鉄道との3者でホテル建設を計画。眺望の良い高畑町飛鳥山の土地を購入しました。その頃、鉄道国有化法が施行され、関西鉄道は奈良ホテルとともに鉄道院の所有となり、建設は国が行うこととなりました。
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