更新日: 2024年2月19日
【唐津くんち】見どころ&基本情報をチェック!
唐津の晩秋を語るに欠かせない「唐津くんち」は、唐津神社の秋季例大祭。毎年11月2日から4日まで、極彩色の曳山が唐津市街に登場し、町をあげての奉納神事が行われる。例年50万人以上の人出があるが、平成28年には唐津くんちの曳山行事を含む「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録され、ひときわ注目を浴びている。
唐津くんち 3日間の見どころ
[11月2日]宵ヤマ
午後7時30分
まず、一番曳山である刀町の赤獅子が曳き出され、各町の曳山と合流しながら2時間半ほどかけてゆっくりと唐津市街を一周し、唐津神社前に14台が勢ぞろいする。漆塗、金銀丹青で彩色した曳山が、提灯の明かりに包まれて一段と輝きを増し、幻想的な美しさ。
[11月3日]御旅所神幸
早朝
唐津神社にゆかりの深い神田地区の青年が、神前にて獅子舞を奉納する。
午前9時30分
唐津大明神を乗せた神輿の前後に曳山が従い、西の浜にある御旅所まで巡行する。曳子たちが高さ7mあまり、重さ約2トンから3トンもの曳山を曳いて砂地を力 強く進む「曳き込み」は、唐津くんち の最大の見せ場。
[11月4日]町廻り(翌日祭)
午前10時
前日とほぼ同じコースでおよそ8㎞をめぐる。ただし、この日は町民の祭りのため、神輿は出ない。「エンヤ、エンヤ」のかけ声と緩急自在の曳山囃子が、祭りのフィナーレを盛り上げる。
唐津くんち
- 住所
- 佐賀県唐津市唐津神社周辺
- 交通
- JR筑肥線唐津駅から徒歩12分
- 営業期間
- 11月2~4日
- 営業時間
- 宵ヤマ(2日)は19:30~22:00、御旅所神幸(3日)は9:30~16:30、町廻り(4日)は10:30~17:30(要確認)
- 休業日
- 情報なし
- 料金
- 要問合せ
曳山巡行コース
11/2 19:30⇨22:00
宵ヤマ(大手口〜市内一巡〜唐津神社社頭勢揃い)
11/3 9:30⇨16:30
御旅所神幸(唐津神社〜市内一巡〜各町へ)
11/4 10:00⇨17:30
町廻り(翌日祭)(唐津神社〜市内一巡〜曳山展示場へ)
陣取りアドバイス
スタート地点である唐津神社参道や刀町あたりは混雑し、曲がり角が多いので危険。コース東側の材木町、水主町、大石町の直線の道は、比較的ゆっくりと見物できる。とくに旧家が多く残る魚屋町周辺は風情ある曳山の写真が撮影できる絶好のポイント。2日の宵ヤマは、町田川の川面に映る提灯の明かりが美しい新大橋などの橋付近がおすすめだ。沿道は立入禁止の場所もあるので、係員の指示を守って見物しよう。
色鮮やかな14台の曳山を一挙公開!
文政2(1819)年につくられた刀町の赤獅子をはじめ、どの曳山も力強く美しい。木の枠に数百枚もの和紙を重ね、漆と金銀で装飾している。
一番曳山[刀町] 赤獅子
二番曳山[中町] 青獅子
三番曳山[材木町] 亀と浦島太郎
四番曳山[呉服町] 源義経の兜
五番曳山[魚屋町] 鯛
六番曳山[大石町] 鳳凰丸
七番曳山[新町] 飛龍
八番曳山[本町] 金獅子
九番曳山[木綿町]木綿町 武田信玄の兜
十番曳山[平野町] 上杉謙信の兜
十一番曳山[米屋町] 酒呑童子と源頼光の兜
十二番曳山[京町] 珠取獅子
十三番曳山[水主町] 鯱
十四番曳山[江川町] 七宝丸
【check!】
菓子舗池田屋
持ち帰って食べられる曳山!?
直径3cmほどのガム玉に色とりどりの飾りを付け、14台の曳山を再現した曳山ガム(1個260円~)は、食べるというよりは飾るために買い求める人がほとんど。店は曳山巡行コースでもある中町商店街のなかほどにあり、喫茶利用もできる。
菓子舗池田屋
- 住所
- 佐賀県唐津市中町1835-2
- 交通
- JR筑肥線唐津駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~21:00(閉店)
- 休業日
- 無休(1月1日休)
- 料金
- 曳山ガム14台セット(ケース付)=4850円/曳山ガム=260円~(1個)/淡雪まんじゅう=540円(6個入)/(変更の場合あり)
曳山展示場
華麗なる芸術品がズラリ
「唐津くんち」開催期間以外は、唐津神社の隣にある展示場に14台の曳山がおさまっている。館内では唐津くんちの様子をビデオで放映。曳山をモチーフにしたみやげもそろう。
曳山展示場
- 住所
- 佐賀県唐津市新興町2881-1
- 交通
- JR筑肥線唐津駅からすぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:40(閉館17:00)
- 休業日
- 無休(12月29~31日休)
- 料金
- 入館料=大人310円、小・中学生150円/
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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