更新日: 2024年10月2日
金閣寺・龍安寺・仁和寺 紅葉ナビ モデルコースや立ち寄りスポットもご案内♪
京都の中でも金閣寺周辺は屈指の紅葉スポットです。
金閣寺からきぬかけの路をたどり、静寂が包む龍安寺の石庭、風雅な大伽藍の仁和寺を歩いて巡る人気のコースをご紹介します。
いずれも世界遺産に名を連ねる、見事な寺院ばかりですが、秋をまとった名刹は華やかで美しく、毎年多くの人が訪れます。
こちらの記事では、モデルコースと2024年の紅葉情報をお届けします。
風雅な3寺を巡ってみましょう。
目次
金閣寺周辺エリアへのアクセス
●電車とバス
京都駅→地下鉄烏丸線(13分・260円)→北大路駅→市バス204・M1系統(16分・230円)→金閣寺道バス停
●バス
京都駅→市バス205系統(37分・230円)→金閣寺道バス停
金閣寺周辺おすすめモデルコース
スタート地点の金閣寺まで行けば、あとはきぬかけの路に沿って進むだけで龍安寺、仁和寺と世界遺産をハシゴでき、道に迷う心配は無用。じゅうぶん歩けるコースだが、金閣寺から龍安寺までは坂を上がって下るので、少しラクをしたい人はバスを利用する手もある。
歩く距離:約3㎞、所要時間:約3時間
【START】
金閣寺道バス停
↓ 徒歩すぐ
金閣寺(鹿苑寺)
↓ 徒歩20分
龍安寺
↓ 徒歩10分
仁和寺
↓ 徒歩2分
御室仁和寺駅
【GOAL】
京都駅へは、嵐電北野白梅町駅まで約5分、250円。市バスに乗り換え、50・205系統で約36分、230円
金閣寺周辺の紅葉おすすめスポット 金閣寺(鹿苑寺)(世界遺産)
足利義満の栄華を映す黄金の楼閣に紅を重ねて
応永4(1397)年、室町幕府3代将軍足利義満が荘厳華麗な北山殿を造営、北山文化の舞台となるが、没後遺言によって禅宗寺院に改められた。正式名称の鹿苑寺は、義満の法号である鹿苑院殿に由来。金閣は釈迦の骨(仏舎利)を納める建物(舎利殿)のこと。たび重なる戦乱を乗り越えて創建時の姿を伝えていたが昭和25(1950)年に焼失し、5年後に再建された。昭和62(1987)年には金箔の張り替えや修復が行われ、光り輝く金閣が甦った。
見学のツボ
参道を彩る紅葉にいざなわれて拝観受付へ。ほどなくして鏡湖池に映り込む「逆さ金閣」が現れる。舎利殿が西日に照り映える頃がもっとも美しい。
紅葉の見ごろ
11月中旬〜12月上旬
舎利殿(金閣)
下層から寝殿造り、武家造り、禅宗仏殿造りと、層ごとに異なる建築様式が見事に調和。2層、3層部分に金箔が施されている
鐘楼
紅に包まれた総門そばの鐘楼
鐘楼付近などでも美しい紅葉が観賞できる
陸舟の松
極楽浄土へ向かう樹齢六百年の松
樹齢約600年の古木で、義満の手植えと伝わる。西へと向かう帆掛け船の姿を表している
金閣寺の寺みやげ
金閣寺(鹿苑寺)
- 住所
- 京都府京都市北区金閣寺町1
- 交通
- JR京都駅から市バス205系統金閣寺・北大路バスターミナル行きで35分、金閣寺道下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~17:00(閉門、特別拝観時は異なる)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 参拝料=大人500円、小・中学生300円/(障がい者手帳持参で大人300円、小・中学生無料、特別拝観時は料金が異なる場合あり)
金閣寺周辺の紅葉おすすめスポット 龍安寺(世界遺産)
秋風薫る石庭で風雅な世界に思いを馳せる
宝徳2(1450)年、細川勝元が徳大寺家の山荘を譲り受け、義天玄承を招いて創建するが、応仁の乱で焼失、そののちに勝元の子・政元が再建。寛政9(1797)年に再度焼失するが、塔頭・西源院の方丈を移築して現在にいたる。海外にも名高い石庭だが、作庭年代、作者、意図などすべてが謎のまま。「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」とも呼ばれる。
見学のツボ
菱形のデザインがスタイリッシュな「龍安寺垣」や鏡容池、「吾唯足知」のつくばいなど見どころ多数。
紅葉の見ごろ
11月下旬〜12月上旬
石庭
白砂に配された大小15個の石は、どこから見ても15個すべて一度に見ることができない
鏡容池
平安時代、貴族たちは池に舟を浮かべ、詩歌管弦を楽しんだ
龍安寺
- 住所
- 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
- 交通
- 京阪本線三条駅から市バス59系統山越行きで35分、竜安寺前下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:00~17:00(閉門17:30)、12~翌2月は8:30~16:30(閉門17:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 大人600円、高校生500円、小・中学生300円(身体障がい者手帳の持参で本人は拝観料大人、高校生300円、小・中学生200円、介護者1名のみ300円)
金閣寺周辺の紅葉おすすめスポット 仁和寺(世界遺産)
参道の紅葉を踏み分け王朝文化の薫りに包まれる
平安時代、光孝天皇の遺志を継いだ宇多天皇が仁和4(888)年創建。出家した宇多天皇は、仁和寺に僧坊を営み、この地で生涯を過ごした。応仁の乱ですべてを焼失するも、江戸時代に入ると徳川幕府の援助を受け、また、御所からいくつかの建物を移築して再建した。開放感あふれる境内を歩いたり、御殿から望んだりと、華やかな紅葉をゆったりと観賞できる。
見学のツボ
遅咲きで知られる御室桜の木の葉が色づくほか、金堂や五重塔の周辺も紅に染まる。王朝の雅が漂う端正な御殿もぜひ拝観を。
紅葉の見ごろ
11月中旬〜12月上旬
2024年紅葉情報
●ライトアップ
期間…10月25日~12月8日(公式HP要確認)
時間…18:30~20:30(閉門は21:00)
昼夜…入れ替えあり
料金…2800円
五重塔
江戸時代に建てられた重要文化財。高さは約36m
金堂
国宝。江戸初期、御所の紫宸(ししん)殿を移築し屋根を瓦葺きにした。本尊の阿弥陀三尊を祀る
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【京都おすすめ紅葉スポット】
例年の見頃時期やイベント、ライトアップなど情報満載
仁和寺
- 住所
- 京都府京都市右京区御室大内33
- 交通
- 嵐電北野線御室仁和寺駅から徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉門17:00)、12~翌2月は~16:00(閉門16:30)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 御所庭園=大人800円、高校生以下無料/霊宝館=大人500円、高校生以下無料/御室はなまつり特別入山料=大人500円、高校生以下無料 (【団体(15名以上)】 名勝庭園=大人720円、高校生以下無料/霊宝館=大人450円、高校生以下無料/御室はなまつり特別入山料=大人450円、高校生以下無料)(【団体(15名以上)】 名勝庭園=大人720円、高校生以下無料/霊宝館=大人450円、高校生以下無料/御室はなまつり特別入山料=大人450円、高校生以下無料)
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