更新日: 2024年9月5日
壇上伽藍の見どころ解説 根本大塔をはじめ注目ポイントはこちら!高野山の核となる場所をめぐろう
約1,200年前に嵯峨天皇の勅許を得て、弘法大師が開いた修禅道場「檀上伽羅」。
高野山の核となる場所として知られ、開創の際には弘法大師みずから足を運び、堂塔の建立に心血を注いだと伝えられています。
今回はそんな壇上伽藍の見どころを徹底解説いたします。
目次
壇上伽藍モデルコース
拝観前にチェック!
☑ 根本大塔を中心に時計回りにまわる
☑ 金堂と根本大塔は内部拝観可能
☑ 夜にはライトアップされる
モデルコース(所要時間:約60分)
① 中門
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② 金堂
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③ 六角経蔵
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④ 御社
⇩ ・山王院
⑤ 西塔
⇩ ・孔雀堂 ・准胝堂
⑥ 御影堂
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⑦ 三鈷の松
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⑧ 根本大塔
⇩ ・愛染堂
⑨ 不動堂
⇩ ・大会堂 ・三昧堂
⑩ 東塔
⇩ ・智泉廟 ・蛇腹道
壇上伽藍
- 住所
- 和歌山県伊都郡高野町高野山152
- 交通
- 南海高野線極楽橋駅から高野山ケーブルで5分、高野山駅で南海りんかんバス大門南駐車場行きに乗り換えて13分、金堂前下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 境内自由、大塔、金堂は8:30~17:00
- 休業日
- 無休(行事により内拝不可日あり)
- 料金
- 見学料(金堂、根本大塔)=各500円/山内共通券(金剛峯寺・徳川家霊台など)=1500円/(障がい者と同伴者1名無料)
壇上伽藍の見どころ解説 ① 中門
開創1200年を記念して再建された五間二階の楼門
天保14(1843)年の火災で焼失した中門が、開創1200年の節目に172年ぶりに再建された。焼失を免れた持国天と多聞天に、新造の広目天と増長天が加わり、四天王揃い踏みとなった。
壇上伽藍の見どころ解説 ② 金堂
高野山の総本堂として重要な役割を果たすお堂
開創当時は講堂と呼ばれ、平安時代半ばからは高野山の総本堂となった。建物は七度も再建されていて、現在の建物は昭和7(1932)年に完成。本尊の薬師如来像は高村光雲作で秘仏。
内部拝観可能!
仏師・高村光雲による本尊・薬師如来は秘仏のため普段は見られないが、両脇に安置された色彩豊かな6体の仏像や木村武山による壁画を拝観できる。
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:500円
壇上伽藍の見どころ解説 ③ 六角経蔵
把手をまわしてご利益を!
鳥羽法皇の菩提を弔うための「一切経」を収めるために建立された。現在の建物は昭和9(1934)年に再建されたもので、把手がついていて回すことができるようになっている。一回りすれば、一切経を読んだのと同じ功徳が得られるとされている。
壇上伽藍の見どころ解説 ④ 御社
高野山一帯を神領とする丹生明神を祀る
一宮には丹生明神、二宮に高野明神、三宮は総社として十二王子・百二十伴神が祀られている。現在の社殿は文禄3(1594)年に再建され、重要文化財に指定されている。
壇上伽藍の見どころ解説 ⑤ 西塔
弘法大師の弟子真然によって建立
根本大塔と二基一対で密教世界を躯体的に表現している。本尊には金剛界大日如来、周囲には胎蔵界四仏を安置。現在の塔は天保5(1834)年に再建された擬宝珠高欄付多宝塔。
壇上伽藍の見どころ解説 ⑥ 御影堂
弘法大師御影像を安置する神聖な場所
弘法大師御影像を安置していて、高野山の中でも重要な聖域とされる。近年では旧暦3月21日に行われる「旧正御影供」の前夜にのみ、外陣への一般参拝が許されている。
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