更新日: 2024年2月24日
【香川】四国八十八礼所「涅槃の道場」めぐり
大師の誕生の地である善通寺や景勝地屋島に建つ屋島寺など、町のなかにある札所が続く。讃岐平野に建つ霊場をめぐれば、結願も近い。
目次
- お遍路さんの基本スタイル
- 【第66番札所】巨鼇山千手院 雲辺寺
- 【第67番札所】小松尾山不動光院 大興寺
- 【第68番札所】七宝山 神恵院
- 【第69番札所】七宝山 観音寺
- 【第70番札所】七宝山持宝院 本山寺
- 【第71番札所】剣五山千手院 弥谷寺
- 【第72番札所】我拝師山延命院 曼荼羅寺
- 【第73番札所】我拝師山求聞持院 出釋迦寺
- 【第74番札所】医王山多宝院 甲山寺
- 【第75番札所】五岳山誕生院 総本山善通寺
- 【第76番札所】鶏足山宝幢院 金倉寺
- 【第77番札所】桑多山明王院 道隆寺
- 【第78番札所】仏光山広徳院 郷照寺
- 【第79番札所】金華山高照院 天皇寺
- 【第80番札所】白牛山千手院 国分寺
- 【第81番札所】綾松山洞林院 白峯寺
- 【第82番札所】青峰山千手院 根香寺
- 【第83番札所】神毫山大宝院 一宮寺
- 【第84番札所】南面山千光院 屋島寺
- 【第85番札所】五剣山観自在院 八栗寺
- 【第86番札所】補陀洛山清浄光院 志度寺
- 【第87番札所】補陀落山観音院 長尾寺
- 【第88番札所】医王山遍照光院 大窪寺
お遍路さんの基本スタイル
服装に決まりはないが、お遍路さんのトレードマークである白衣や菅笠をまとい、金剛杖を手にすると気持ちが引き締まる。
管笠
参拝中はかぶってよいが、靴を脱いで入室する場では取る
輪袈裟
参拝する際の正装具。手洗いや食事のときははずす
白衣
ひと目でお遍路さんとわかる正装。背中には「南無大師遍照金剛」の文字が
金剛杖
弘法大師の化身とされ、ていねいに扱う
頭陀袋
白布の肩掛けバッグ
「頭陀袋」中に入っているのは
参拝後は納経所で墨書、御朱印などをいただく
納経所の受付時間は、基本的にどの札所も7時から17時まで。山間の札所では早めに終了することがあるほか、遍路の多いシーズンは窓口が混雑することもあるので、ゆとりをもった参拝プランを立てたい。納経帳に受ける場合は300円、納経軸は500円、白衣は200円。
【第66番札所】巨鼇山千手院 雲辺寺
標高927mの雲辺寺山の山頂にあり、四国霊場のなかでもっとも高所に位置する寺。かつては遍路泣かせの難所のひとつだったが、現在は香川県側からロープウェイが運行する。
雲辺寺
- 住所
- 徳島県三好市池田町白地ノロウチ763
- 交通
- 高松自動車道大野原ICから国道11号、県道8号を雲辺寺方面へ車で10km、山麓駅からロープウェイで7分、山頂駅下車、徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 7:00~17:00、ロープウェイは7:20~(12~翌2月は8:00~)
- 休業日
- 無休
- 料金
- ロープウェイ(往復)=大人2200円、中・高校生1650円、小学生1100円/
【第67番札所】小松尾山不動光院 大興寺
東大寺の末寺として建立されたといわれる。真言天台二宗の修行道場として繁栄。本堂の左右に弘法大師を祀る弘法大師堂と、天台大師を祀る天台大師堂がある。
【第68番札所】七宝山 神恵院
日証上人が開いた琴弾八幡宮と別当神恵院が由来。明治の神仏分離で隣の観音寺金堂に本尊が移され、第68番札所神恵院となった。四国霊場では唯一の一山二霊場。
【第69番札所】七宝山 観音寺
日証上人が琴弾八幡宮の別当として創立したのち、弘法大師が七堂伽藍を建立し観音寺とした。宝物館に納められている平安末期の涅槃仏像は重要文化財に指定されている。
【第70番札所】七宝山持宝院 本山寺
平城天皇の勅願により弘法大師が開基。約2万㎡の境内には、国宝の本堂をはじめ、重要文化財に指定された仁王門(八脚門)、五重塔や鎮守堂など、貴重な建造物が数多く残る。
【第71番札所】剣五山千手院 弥谷寺
寺院創建からある岩窟で弘法大師が学問に励んだという伝説が残る。参道入口から坂や370段の石段を歩くと大師堂が、さらに百数十段上ると岩窟にはめ込まれたように建つ本堂にいたる。
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【筆者】エディターズ
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岡山と沖縄にオフィスを構える、キャリア約30年の編集プロダクションです。旅行情報やタウン情報を中心に約1万件を超える取材や執筆の実績があります。旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」や「ことりっぷ」で岡山・四国・沖縄エリアの編集を担当しています。
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