更新日: 2024年2月16日
福島【喜多方】情緒ある蔵のまちをサイクリング♪ レトロ空間でランチ&カフェ
沿道や路地のそこかしこにクラシックな蔵が点在する喜多方。
酒や味噌を仕込む現役の蔵も数多く残っています。
2018年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された、情緒あふれる町並み散策にでかけましょう。
蔵めぐりの合間には食事処やカフェでの休憩もおすすめです。
【福島】喜多方のまちについて知ろう
なぜ蔵が多いの?
古くから会津藩の米蔵として、また産物の集積地として栄え、蔵を持つことは男の甲斐性とされる気風から競って建てられた。
どんな種類があるの?
大切なものを保管する「貯蔵庫」、味噌や醤油などの醸造に使う「仕込み蔵」のほか、美の極致を求めた「座敷蔵」や防火・盗難防止を意識した「店蔵」などもある。
【福島・喜多方】レンタサイクルで蔵のまちをめぐろう
見どころが町のいたるところに点在する喜多方は、自転車に乗ってゆったり町めぐりするのがおすすめです。
【所要】 約3時間
START JR喜多方駅
⇩ 自転車で10分
①酒蔵くらしっく 小原酒造
⇩ 自転車ですぐ
②和飲蔵
⇩ 自転車で5分
③旧甲斐家蔵住宅
⇩ 自転車ですぐ
④山中煎餅本舗
⇩ 自転車で2分
⑤大和川酒蔵北方風土館
⇩ 自転車で2分
⑥若喜レンガ蔵
⇩ 自転車で5分
⑦漆器蔵 会津野
⇩ 自転車で2分
GOAL JR喜多方駅
【福島・喜多方×サイクリング①】クラシックが流れる酒蔵を見学しよう「酒蔵くらしっく 小原酒造」
享保2(1717)年創業の酒蔵。酒の原料となる酵母に、モーツァルトを聴かせて発酵させた音楽酒「蔵粋」が人気。酒蔵見学もできるので、気軽に訪ねてみよう。
<ここはこんな蔵!>
店蔵はどっしりとした土蔵造り。仕込み蔵は中央に柱のない合掌造りになっている
酒蔵くらしっく 小原酒造(見学)
- 住所
- 福島県喜多方市南町2846
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から会津バス会津若松行きで7分、南小田付下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:00、見学は要問合せ
- 休業日
- 無休(12月31日~翌1月1日休)
- 料金
- 見学料=無料/蔵粋紅寒梅=2475円(720ml)/蔵粋(くらしっく)純米大吟醸管弦楽=6380円(1.8リットル)、3190円(720ml)/桃色にごり(桜)=2475円(720ml)/
【福島・喜多方×サイクリング②】明治時代の土蔵がワインセラーに「和飲蔵」
ワインアドバイザーの資格を持つ星酒店の主人が、明治初期の呉服店の土蔵を、ワインセラーとして改装。おしゃれで実用的な店内にはこだわりのワインが並ぶ。
<ここはこんな蔵!>
もとは明治初期に建てられた呉服商の倉庫蔵。埃を防ぐため、内装に木材が使われている
和飲蔵
- 住所
- 福島県喜多方市北町2905
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から会津バス西若松駅行きで7分、南小田付下車、徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 休業日
- 木曜(1月1日休)
- 料金
- 北会津ワイン各種(赤・ロゼ・白)=各1800円(500ml)/
【福島・喜多方×サイクリング③】豪商が建てた大正時代の大建築「旧甲斐家蔵住宅」
幕末から明治期にかけて酒造や製糸で財を築いた甲斐家が、大正6(1917)年から7年を要して建てた、喜多方を代表する蔵屋敷。黒漆喰の外壁、ヒノキの無節柱、金雲模様の大唐紙をはめ込んだ内壁など、豪華な造りになっている。
<ここはこんな蔵!>
外壁は重厚な黒漆喰。51畳の座敷には檜や紫檀などが使われて、実にきらびやか
旧甲斐家蔵住宅
- 住所
- 福島県喜多方市一丁目4611
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から会津バス西若松駅行きで4分、新町下車、徒歩4分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00)
- 休業日
- 無休(12月29日~翌1月3日休、臨時休あり)
- 料金
- 無料
【福島・喜多方×サイクリング④】明治の創業時の建物を復元「山中煎餅本舗」
昔ながらの方法で一枚ずつ炭火で焼き上げる、素朴なたまりせんべいが人気。粗挽き胡椒が効いた喜多方ラーメンせんべいもおすすめ。手焼き体験はみやげ付で500円。
<ここはこんな蔵!>
明治時代に建てられたものを1990年に復元。煎餅はレンガ窯で焼く
山中煎餅本舗
- 住所
- 福島県喜多方市関柴町上高額北町407-1
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から徒歩20分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~17:00、体験は10:30~
- 休業日
- 無休(年末年始休)
- 料金
- たまりせんべい=146円(1枚)/せんべい炭火焼き体験(予約優先)=600円(おみやげ付)/
【福島・喜多方×サイクリング⑤】3つの時代の蔵が残る酒蔵「大和川酒蔵北方風土館」
寛政2(1790)年創業の老舗酒蔵が、敷地内の6棟の蔵の一部を資料館として公開。創業当時の江戸蔵や大正年間に建てられた大正蔵など時代による違いも興味深い。
<ここはこんな蔵!>
大きな梁がある江戸蔵からイベントにも使われる昭和蔵まで、各時代の様式が比較できる
大和川酒蔵北方風土館
- 住所
- 福島県喜多方市寺町4761
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 休業日
- 無休(1月1日休)
- 料金
- 入館料=無料(いのちと四方四里のみ試飲は有料)/純米辛口弥右衛門=1210円(720ml)/大吟醸=3300円(720ml)/純米大吟醸いのち=8030円(720ml)/純米大吟醸酒星眼回=5500円(1.8リットル)/カスモチ原酒弥右衛門酒=3300円(1.8リットル)/
【福島・喜多方×サイクリング⑥】珍しい柿の木の贅沢な蔵座敷「若喜レンガ蔵」
明治37(1904)年に建てられたレンガ蔵は国の登録有形文化財。3階建ての収納蔵と2階建ての蔵座敷で構成される。蔵座敷の1階は縞柿という柿の木で造られた座敷になっている。
<ここはこんな蔵!>
現在8棟残る蔵のうち2棟がレンガ蔵。2階建てのレンガ蔵は中が縞柿の座敷
若喜レンガ蔵
- 住所
- 福島県喜多方市三丁目4786
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館)
- 休業日
- 不定休(1月1日休)
- 料金
- 見学料=無料/天然醸造醤油=400円/だし醤油=500円/
【福島・喜多方×サイクリング⑦】レトロな蔵で買い物と喫茶を「漆器蔵 会津野」
蔵座敷の店内には、普段使いの盆や汁椀、コーヒーカップなどが並ぶ。手ごろな価格の商品も多いので、お気に入りを探そう。建物左側の入口からは、「珈琲蔵ぬりの里」に入れる。
<ここはこんな蔵!>
店内奥の重厚な観音扉が印象的。その先は蔵座敷でギャラリーのような空間になっている
漆器蔵 会津野
- 住所
- 福島県喜多方市天満前8919-1
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~18:30(時期により異なる)
- 休業日
- 木曜(1月1~2日休)
- 料金
- 喜多方らーめん箸=1320円/カレーとパスタの皿=4180円/栃自在カップ=7150円/
【福島・喜多方】蔵めぐりの合間にランチするならここ
「蔵のまち」ならではの趣のある食事処で、喜多方の食材をいかした郷土料理を味わいましょう。
【福島・喜多方×ランチ】旬の料理に癒されるひととき「食堂つきとおひさま」
地元の食材と調味料を使った野菜たっぷりの定食がおすすめ。自家製のパンやおやつも楽しめる。かわいい会津雑貨も扱っており、風情ある建物でグルメとショッピングをゆっくりと楽しめる。
食堂つきとおひさま
- 住所
- 福島県喜多方市寺町南5006
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~18:00
- 休業日
- 火・水曜、祝日の場合は営業
- 料金
- 旬のおかず定食=1250円/あんぱん=200円(1個)/
【福島・喜多方×ランチ】風情ある店内で郷土料理を味わう「会津 田舎家」
ニシンの山椒漬けや馬刺、山菜天ぷらなど郷土の一品料理が人気。地元の素材にこだわった、風味豊かな料理が楽しめる。喜多方の地酒や果実酒なども多数そろう。
会津 田舎家
- 住所
- 福島県喜多方市梅竹7276-2
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~14:00(閉店)、17:00~22:00(閉店)
- 休業日
- 無休(12月31日休)
- 料金
- 道のく膳(山菜か鮭のわっぱ飯)=1250円/会津山塩ラーメン=700円/馬刺し=890円~/郷土料理コース=3000円/馬肉堪能コース=4000円/平均予算(昼):1200円、平均予算(夜):3000~4000円/
【福島・喜多方】蔵のまちならではのカフェでひと休み
おいしい水で淹れたコーヒーを、レトロな心安らぐ空間で楽しんでみてはいかがでしょうか。
【福島・喜多方×カフェ】倉庫蔵でいただく手作りスイーツ「珈琲蔵ぬりの里」
漆器専門店「漆器蔵 会津野」に隣接するカフェ。店内には古い家具などが置かれていて、ほのぼのとした空間。パフェやぜんざい、手作り大福など、スイーツも充実。
珈琲蔵ぬりの里
- 住所
- 福島県喜多方市天満前8919-1
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~18:30(閉店、時期により異なる)
- 休業日
- 木曜(1月1~2日休)
- 料金
- 蔵セット=800円/蔵コーヒー=550円/田舎もち膳=1200円/お蔵ケーキ=400円/
【福島・喜多方×カフェ】なまこ壁の蔵で香り高いコーヒーを「喫茶くら」
なまこ壁と暖簾が目印の蔵の中は情緒あふれる空間で、蔵ならではの見どころも多い。飯豊山麓の伏流水で淹れる炭焼きコーヒーを飲みながら、のんびりとした時間を過ごそう。
【福島・喜多方×カフェ】こだわり卵のプリンが人気「Cocco tree」
阿武隈山系の水で育った鶏の卵を使った手作りスイーツが並ぶカフェ。一番人気は会津のブランド牛乳「べこの乳」を使ったプリン。スイーツに合わせたオリジナルブレンドのコーヒーと一緒に。
Cocco tree
- 住所
- 福島県喜多方市御清水3
- 交通
- JR磐越西線喜多方駅からタクシーで5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 休業日
- 火曜
- 料金
- ジュレプリン=400円~/
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