更新日: 2024年2月11日
【会津若松】白虎隊ゆかりの地へ!戊辰戦争・激動の歴史をたどる!
戊辰戦争を語る上で忘れることができない白虎隊。少年たちが学んだ日新館、そして自刃した飯盛山を訪ねて、彼らが短い生涯を信念のもとに駆け抜けた証をたどっていこう。
【白虎隊×会津若松】會津藩校 日新館
優秀な白虎隊士を育んだ日本トップクラスの藩校
人材の育成を目的に、会津藩が享和3(1803)年に設立した日新館を復元。会津藩士の子弟は10歳になると入学し文武の両方を学んだ。大学や日本初のプール、天文台、弓道場など施設も充実。会津藩の学力水準は高かった。館内には資料館も併設し、弓道体験(300円)もできる。
見学時間目安 1時間
【白虎隊×會津藩校 日新館】会津藩士の子弟が入学前に学ぶ「什の掟」
一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人と言葉を交へてはなりませぬならぬことはならぬものです
【白虎隊×會津藩校 日新館】Q1 日新館ではどんなことを学ぶの?
10歳で入学すると素読所で漢文の読みからスタート。11歳は礼法、12歳で書学を学ぶ。15歳になると馬、弓、槍、刀などの武術の修行が始まる。1クラスは町内で分けられた10人ほどで1000人以上が在籍。能力が高いと飛び級も可能だった。
【白虎隊×會津藩校 日新館】Q2 白虎隊はどういう組織?
戊辰戦争が始まり、会津藩が軍政改革を行なった際に年齢別に編成された4部隊のひとつ。白虎隊は日新館に通う藩士の子弟(約90名)を含む16~17歳で組織された。警護のための予備隊という位置づけだった。
白虎隊 16~17歳 約300名 予備隊(警護)
朱雀隊 18~35歳 約1200名 主力実戦部隊
青龍隊 36~49歳 約900名 国境警備隊
玄武隊 50歳以上 約400名 予備隊
會津藩校日新館
- 住所
- 福島県会津若松市河東町南高野高塚山10
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からコミュニティバスみなづる号で25分、會津藩校日新館下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:00(閉館17:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 入場料=大人700円、中・高校生550円、小学生500円/弓道体験=400円/
【白虎隊×会津若松】旧滝沢本陣
白虎隊が出陣の命を受けた本陣
寛文年間(1661〜1673年)に、会津と白河を結ぶ白河街道に造られた本陣。戊辰戦争の際には本営となり、容保が指揮を執った。国指定重要文化財。
【白虎隊×旧滝沢本陣】戊辰戦争に参戦へ
白虎隊出陣から飯盛山の悲劇をたどる
新政府軍が会津城下に迫った慶応4(1868)年8月22日。滝沢本陣へ向かった松平容保は、ついに少年部隊の白虎隊士中二番隊を戸ノ口原の前線へ送った。雨は激しく空腹の中、隊長とはぐれてしまった一行は、翌朝、篠田儀三郎が指揮を執ってさらに前進したが、敵の砲撃を受けた。城へ戻ることを考えた白虎隊は、飯盛山に続く洞門を抜け、山頂へ向かった。すでに体力も限界の中、城下に燃え広がる砲煙を見て話し合った結果、最期は会津武士らしくと自刃した。
旧滝沢本陣
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡滝沢122
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で5分、飯盛山下下車、徒歩5分
- 営業期間
- 4~11月
- 営業時間
- 8:00~17:00(閉門、冬期は要予約)
- 休業日
- 期間中無休
- 料金
- 大人300円、高校生250円、中学生150円、小学生100円(20名以上の団体は割引あり、大人270円、高校生220円、中学生130円、小学生90円)
【白虎隊×会津若松】飯盛山
悲劇の舞台となった地で白虎隊士の足跡をたどる
白虎隊の悲劇の舞台として知られる飯盛山。最期まで会津藩に尽くした少年たちの墓には、今も花や線香が絶えることがない。自刃の地から鶴ヶ城を眺めて、少年たちに思いを馳せてみたい。白虎隊の悲劇のときにはすでに建っていた国指定重要文化財の会津さざえ堂も見応えあり。
見学時間目安 1時間30分
飯盛山
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で5分、飯盛山下下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 見学自由(スロープコンベアは8:00~17:00、時期により異なる)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 見学料=無料(施設により異なる)/スロープコンベア=250円/
【白虎隊×会津若松】飯盛山の見どころ
【白虎隊×飯盛山】白虎隊十九士の墓
自刃した白虎隊士が今もこの地に眠っている。4月24日と9月24日の年2回、白虎隊墓前祭が行なわれている。
【白虎隊×飯盛山】飯沼貞吉の墓
自刃した白虎隊のなかで奇跡的に助けられて生き残った飯沼貞吉の墓。貞吉が語ったことで白虎隊の悲劇が世に知られることとなった。
【白虎隊×飯盛山】白虎隊自刃の地
戸ノ口原の戦いで敗走してきた白虎隊。この地から鶴ヶ城の天守閣が砲煙の中に見え隠れしているのを見て、議論した上で全員が自刃を決意した。
白虎隊士自刃の地
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡飯盛山
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で4分、飯盛山下下車、徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 見学自由
- 休業日
- 無休
- 料金
- 情報なし
【白虎隊×飯盛山】戸ノ口堰洞穴
もとは猪苗代湖から会津盆地へ水を引くために掘削された用水堰。戸ノ口原の戦いで退却した白虎隊士たちは鶴ヶ城をめざし、この洞穴を通って飯盛山へとたどり着いた。
戸の口堰洞穴
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で4分、飯盛山下下車、徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 見学自由
- 休業日
- 無休
- 料金
- 情報なし
【白虎隊×飯盛山】宇賀神堂
17世紀後半に3代藩主・松平正容により弁財天像を神像として建立。白虎隊士を祀り、フランス風の洋服(軍服)姿をした隊士たちの像などが納められている。
宇賀神堂
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で5分、飯盛山下下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 日の出~日没まで
- 休業日
- 無休
- 料金
- 情報なし
【白虎隊×飯盛山】会津さざえ堂[国重要文化財]
美しいらせんを描く日本遺産
寛政8(1796)年に建立された六角三層の仏堂で、内部は上りと下りの通路が一度も交差しない不思議な構造。堂内で三十三観音めぐりをするため、スムーズに参拝できるように設計したとされる。
会津さざえ堂
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で5分、飯盛山下下車、徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:15~日没まで(12~翌3月は9:00~16:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 大人400円、高・大学生300円、小・中学生200円
【白虎隊×会津若松】さらに深く知る 白虎隊の資料館
飯盛山周辺にある2つの施設は、独自に集めた白虎隊等に関する資料を展示しているので訪れてみよう。
【さらに深く知る白虎隊】白虎隊記念館
白虎隊や新選組に関する史料など、約1万2000点を収蔵する。白虎隊自刃の図や、生き残った隊士の手記など、見どころが多彩。
白虎隊記念館
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下33
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で5分、飯盛山下下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~15:30(閉館16:00)
- 休業日
- 火曜、祝日の場合は開館
- 料金
- 大人400円、高校生300円、小人200円(25名以上の団体は割引あり、障がい者は入館料半額)
【さらに深く知る白虎隊】白虎隊伝承史学館
白虎隊のほか、会津藩や戊辰戦争時の両軍約5000点にも及ぶ貴重な史料を展示。会津藩の歴史に触れられる。併設の伝承茶屋では郷土料理を味わえる。
白虎隊伝承史学館
- 住所
- 福島県会津若松市一箕町八幡飯盛山下2
- 交通
- JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で4分、飯盛山下下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:30~16:30(閉館17:00)、冬期は9:00~16:30(閉館16:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 大人300円、小人150円(25名以上の団体は250円、高齢者・障がい者は50円引)
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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