目次
- 東京駅構内の「駅弁屋 祭」には全国各地の駅弁が200種類以上!
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「牛肉どまん中」 新杵屋(山形県・米沢駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「東京弁当」 日本ばし大増(東京駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「えび千両ちらし」 新発田三新軒(新潟県・新潟駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「ひっぱりだこ飯」 淡路屋(兵庫県・神戸駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「極撰 炭火焼き牛たん弁当」 こばやし(宮城県・仙台駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「平泉うにごはん」 斎藤松月堂(岩手県・一ノ関駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「氏家かきめし」 氏家待合所(北海道・厚岸駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「チキン弁当」 日本ばし大増(東京駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「海苔のりべん」 福豆屋(福島県・郡山駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「ますのすし 一重」 源(富山県・富山駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「峠の釜めし」 荻野屋(群馬県・横川駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「元祖かに寿し」 アベ鳥取堂(鳥取県・鳥取駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「深川めし」 日本ばし大増(東京駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「だるま弁当」 高崎弁当(群馬県・高崎駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「鱈めし」 ホテルハイマート(新潟県・直江津駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「元祖森名物 いかめし」 いかめし阿部商店(北海道・森駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「桃太郎の祭ずし」 三好野本店(岡山県・岡山駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「大船軒サンドウヰッチ」 大船軒(神奈川県・大船駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「湘南名物 鯵の押寿し 3貫入」 大船軒(神奈川県・大船駅)
- 【東京駅「祭」の人気駅弁】「げんき100ばい!アンパンマン弁当」 三好野本店(香川県・高松駅)
- 東京駅の「駅弁屋 祭」でお気に入りの駅弁を!
【東京駅「祭」の人気駅弁】「だるま弁当」 高崎弁当(群馬県・高崎駅)
日本鉄道(現在の上越線)が高崎から前橋まで延伸された明治17年(1884)に創業した高崎弁当(通称「たかべん」)が、昭和35年(1960)に販売を始めた駅弁。「普茶(ふちゃ)料理」と呼ばれる精進料理風に味付けした山の幸が、香り高い醤油風味の茶飯にたっぷり乗った手作りの味。
真っ赤なプラスティックの容器は、高崎市郊外の少林山達磨寺で毎年1月に行われる「だるま市」で売られる縁起物のだるまにあやかったもの。食後は、貯金箱として使えます。
だるま弁当は「駅弁屋 祭」でも人気の商品ですが、コロナ禍の影響で2年前から取り扱いを休止しています。だるまは病気や災難を防ぐ縁起ものです。収束に向かうとともに、再び店頭に戻ってくれるものと期待しています。
【東京駅「祭」の人気駅弁】「鱈めし」 ホテルハイマート(新潟県・直江津駅)
平成24年(2012)に始まったJR東日本の駅弁ナンバーワンを決める投票形式のイベント「駅弁味の陣」で、総合評価第1位となる、初代の「駅弁大将軍」に選ばれた信越本線・えちごトキめき鉄道直江津駅(新潟県上越市)の有名駅弁。令和元年(2019)開催の第8回では姉妹品の「さけめし」が同じく大将軍に選定され、2度の栄誉に輝いています。
調製元となるホテルハイマートの前身は、明治34年(1901)創業の「旅館山崎屋支店」。地元の食材を使い、丁寧に仕上げた駅弁は、汐昆布の炊き込みご飯に錦糸玉子を敷き詰めた上に、長時間やさしく煮込んで骨まで柔らかく食べられる鱈の甘露煮と、炙りたらこを乗せました。甘さとしょっぱさの絶妙なバランス、滑らかな舌触りが絶品です。
【東京駅「祭」の人気駅弁】「元祖森名物 いかめし」 いかめし阿部商店(北海道・森駅)
明治36年(1903)、北海道鉄道(現・函館本線)森駅開業と同時に駅構内営業の許可を得て、阿部旅館内に阿部弁当部を発足。昭和16年(1941)に「いかめし」が誕生して名物駅弁となりました。生いかの胴に生米(うるち米ともち米を混合)を詰め、甘辛く炊いた味わい。口を留めた楊枝を両手で持ってパクリとかぶりついた時の、ぷりっとしたいかの食感がたまりません。
駅弁大会で最も売れる駅弁の王者といえば、今も変わらず「いかめし」。全国デパートでの実演販売を中心に、屋外イベントやフェスにも出店。遥かな北海道の味が、近場で出来立てで食べられるとあって、多くのファンを得ています。「駅弁屋 祭」では開店時に入荷されますので、お買い求めの際はお早めに。
【東京駅「祭」の人気駅弁】「桃太郎の祭ずし」 三好野本店(岡山県・岡山駅)
岡山の郷土料理「祭ずし」と、岡山のヒーロー「桃太郎」が合体! ピンク色の桃型容器がユニークな、三好野本店のロングセラー駅弁。甘めの酢飯に錦糸玉子をたっぷりと敷き詰め、大ぶりの具材を大胆に散りばめた華やかさが、まさに「祭」のイメージにぴったりです。
三好野本店の歴史は古く、天明元年(1781)まで遡ります。前身は米問屋で、その後岡山駅開業の明治24年(1889)に駅弁販売を始めました。名物「祭ずし」は昭和38年(1963)に発売され、50年以上続くロングセラー商品。時代に合わせて数年ごとに具材を見直す企業努力に、リピーターが多いのも頷けます。
【東京駅「祭」の人気駅弁】「大船軒サンドウヰッチ」 大船軒(神奈川県・大船駅)
明治31年(1898)創業の湘南鎌倉「大船軒」。翌年(1899)には、日本で最初に駅弁としてサンドイッチを販売しました。当時は庶民の手が届かない高嶺の花のメニューが、駅弁で手軽に食べられるとあって人気が爆発。あまりの人気ぶりに輸入のハムだけではまかなえず、自家製造(後の鎌倉ハム)を始めています。
薄切りのボンレスハムサンドとチーズサンドの2種類を楽しめるクラシックな味わいは、シンプルかつ価格も手ごろで、小腹対策に最適。端正な見た目に襟を正して食べたい一品です。
【東京駅「祭」の人気駅弁】「湘南名物 鯵の押寿し 3貫入」 大船軒(神奈川県・大船駅)
明治31年(1898)創業の「大船軒」。人気の「鯵の押寿し」は大正2年(1913)発売、相模湾で捕れる鯵の半身を伝統のあわせ酢で締め、切り身にして押寿しに。鯵の薄皮をつけたままの伝統製法が特徴で、歯ごたえのある独特の食感が楽しめます。
脂が乗った中鯵を使う「鯵の押し寿し」には、ちょっとお腹がすいた時の小腹対策にぴったりな3貫入りのポケットサイズのほか、8貫入りのレギュラーサイズも。さらに、昔ながらの小鯵を使った「伝承 鯵の押し寿し」(8貫入り)などのバリエーションもあります。
【東京駅「祭」の人気駅弁】「げんき100ばい!アンパンマン弁当」 三好野本店(香川県・高松駅)
みんな大好き、アンパンマン。ただし、このお弁当にパンは入っていません。なぜ?とお子さまに問われたら返事に困ってしまうのですが、味付けは本格的。大人にも美味しいお弁当です。(製造:三好野本店、販売:ステーションクリエイト東四国)
車窓を眺めながら駅弁をいただく楽しさは、子供も同じ。容器のサイズは厚めのパンケーキ大。お箸が使えなくても安心して食べられるよう、アンパンマンのロゴ入りの小さなフォークが付いています。ゴム掛けして留める容器は、持ち帰ってお弁当箱として使えます。現地でも事前予約しないと買いにくい人気商品、小さなお子さまのいるご家庭へのお土産にもおすすめ。
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】駅弁こんしぇるじゅマルワ
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駅弁大好き歴25年。平成の”Windows95”時代から某IT企業のインストラクターとして全国の官公庁・小中学校へのパソコン導入に携わりながら、各地の駅弁や名産品を食べ続けるうち「うまいもの」「みやげもの」で日本地図が描けるようになりました。これまで全国を旅して食した駅弁は2,000個以上、「駅弁大会」と聞けば連日通って“大人買い”、休日は朝昼夕と駅弁が食卓に並ぶような家庭です。時々ちょっと苦手な食材もありますが、そこはすべて「実食」してのルポがモットー。食味の感想には個人差がありますので、その点はご容赦ください。