更新日: 2024年8月21日
木曽路十一宿観光ナビ 中山道の宿場の面影を今なお残す町をめぐろう
中山道69宿のうち、11宿が木曽谷にあり、今も風情ある宿場町の面影が色濃く残っています。
木曽檜の美林や水辺の景勝なども魅力。
歴史や文化に触れたら、木曽特産の漆器などの伝統工芸品や、五平餅をはじめとする素朴な地元の味も愉しみたいですね。
宿場をめぐって、しばし江戸時代へのタイムスリップ散歩を楽しみましょう。
おすすめの観光スポットをご紹介!
木曽路とは
中山道沿いに宿場の文化が栄えた
中山道69宿のうち11宿が木曽谷にあり、今も風情ある宿場町の面影が色濃く残っている。木曽檜の美林や水辺の景勝なども魅力だ。
木曽路へのアクセス
[電車]
新宿駅
⇩ JR中央本線特急あずさ+JR中央本線特急しなの(塩尻駅乗り換え)3時間30分 7060円
木曽福島駅
[車]
長野自動車道塩尻IC
⇩ 国道20・19号線 約43km 1時間10分
木曽福島駅
[問い合わせ]
木曽町観光協会 0264-22-4000
塩尻市観光協会 0263-54-2001
上松町観光協会 0264-52-1133
木曽路の宿場町の歩き方
景観がよく保たれたかつての宿場町。古い家並みがそのまま残る宿場もあれば、町の一部に江戸時代の面影をわずかに残す宿場もある。歴史や伝統文化に触れたら、木曽特産の漆器などの伝統工芸品、五平餅など素朴な味覚も味わいたい。
木曽十一宿とは?
中山道の木曽川沿いに険しい山々を抜けていくのが木曽路。厳しい山道の連続だが、東海道のように長期の川止めが少なかったことから、江戸と京都を往復する旅人で賑わった。
【木曽十一宿】1 贄川宿(にえかわじゅく)
贄川関所が復元された木曽路の北の玄関口。かつては温泉が湧く宿場だったという言い伝えが残る。
贄川関所
- 住所
- 長野県塩尻市贄川1568-1
- 交通
- JR中央本線贄川駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00)、12~翌3月は~15:30(閉館16:00)
- 休業日
- 月曜、祝日の翌日、月曜が祝日の場合は翌日休(冬期は臨時休あり、12月29日~翌1月3日休)
- 料金
- 大人300円、中学生以下無料(20名以上の団体は大人240円、障がい者手帳持参で無料)
【木曽十一宿】2 奈良井宿(ならいじゅく)
詳細は後記
【木曽十一宿】3 藪原宿(やぶはらじゅく)
鳥居峠の麓にあり、江戸時代から続く特産品のお六櫛の産地として栄えた。今も老舗が伝統を伝えている。
【木曽十一宿】4 宮ノ越宿(みやのこしじゅく)
征夷大将軍までのぼりつめた武将・木曽義仲が少年期を過ごした。腕のよさで知られた木曽大工発祥の地。
【木曽十一宿】5 福島宿(ふくしまじゅく)
中山道で37番目の宿場にあたり、木曽の中心として発展。江戸時代には箱根などと並ぶ、重要な関所があった。
【木曽十一宿】6 上松宿(あげまつじゅく)
古くから木曽檜の集散地として栄えた。木曽八景のうち5か所がそろい、上町に残る古い家並みも見どころ。
【木曽十一宿】7 須原宿(すはらじゅく)
民家の軒先に水をたたえた水舟が見られる、湧水に恵まれた宿場。江戸時代には旅籠が30軒ほど並んでいた。
【木曽十一宿】8 野尻宿(のじりじゅく)
外敵を防ぐため、七曲がりと呼ばれる細く曲がりくねった道筋が今も残る。奈良井宿に次ぐ長さの宿場だった。
【木曽十一宿】9 三留野宿(みどのじゅく)
御殿と呼ばれた木曽氏の館があった、中世からの交通の要衝。本陣跡が往時の名残を伝える。
【木曽十一宿】10 妻籠宿(つまごじゅく)
詳細は後記
【木曽十一宿】11 馬籠宿(まごめじゅく)
詳細は後記
【中山道の要衝にあった関所】福島関所資料館
日本四大関所のひとつが福島関所。関所跡に隣接する資料館では、関所通行に関する資料や当時の武具などを展示している。
福島関所資料館
- 住所
- 長野県木曽郡木曽町福島5031-1
- 交通
- JR中央本線木曽福島駅から徒歩20分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:30~16:30(閉館)
- 休業日
- 無休、12~翌3月は火曜、祝日の場合は翌日休(12月29日~翌1月3日休)
- 料金
- 大人300円、小・中学生150円、幼児無料(団体割引あり、障がい者手帳持参で100円、他館との割引共通券あり)
【木曽十一宿】奈良井宿
日本最長の宿場町を歩く
木曽路で最も隆盛を極めた宿場町
鳥居峠の登り口にある鎮神社から、奈良井川沿いを北東へ約1㎞にわたって形成される日本最長の宿場町。樹齢300年以上の木曽檜を用いて造られた木曽の大橋や杉並木など、ほかのエリアにはない必見スポットがめじろ押しの宿場だ。
【木曽十一宿】奈良井宿へのアクセス
電車 JR奈良井駅からすぐ
車 長野自動車道塩尻ICから国道19号を名古屋方面へ約35分
駐車場 奈良井宿駐車場、木曽の大橋 東・西駐車場、権兵衛橋駐車場(有料)利用
問い合わせ 奈良井宿観光案内所0264-34-3160
【木曽十一宿】奈良井宿の街歩きポイントは?
奈良井宿観光案内所
江戸の昔へタイムスリップ!
軒を連ねる千本格子の家々や6か所ある水場など、奈良井千軒と謳われた宿場の情緒を色濃く残す景観は必見。
奈良井宿観光案内所
- 住所
- 長野県塩尻市奈良井497-3奈良井会館
- 交通
- JR中央本線奈良井駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~17:00(閉館)
- 休業日
- 無休(年末年始休)
- 料金
- 無料
【木曽十一宿】奈良井宿のおみやげは?
奈良井宿
- 住所
- 長野県塩尻市奈良井
- 交通
- JR中央本線奈良井駅からすぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 見学自由(奈良井宿観光案内所は9:00~17:00)
- 休業日
- 無休(12月29日~翌1月3日休)
- 料金
- 情報なし
【木曽十一宿・奈良井宿】茶房 こでまり
漆器で味わう洋菓子にホッとひと息…
漆器工房店に併設されたカフェ。木造古民家のクラシカルな雰囲気のなか、地元の原料を生かしたスイーツを美しい漆器を使って味わえる。
【木曽十一宿・奈良井宿】漆アート花筏
日常生活で使える漆器を提案
漆器を中心に、地元の職人の工芸品を集めた店。木曽檜を用いた弁当箱や小鉢椀など、使い込むほどに味が出る品を豊富に取りそろえる。
漆アート花筏
- 住所
- 長野県塩尻市奈良井579
- 交通
- JR中央本線奈良井駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 休業日
- 不定休(GW・盆時期・年末年始は営業)
- 料金
- 木のパン皿=4800円/お香(オリジナル)=1100円/お六櫛=2000円~/木のホットマット(鍋敷き)(オリジナル)=3800円/
【木曽十一宿・奈良井宿】徳利屋郷土館
旧旅籠屋で味わえる絶品そばと五平餅
郷土料理と喫茶の店。江戸時代には旅籠として使われていた建物は情緒抜群。メニューは手打ちそばや五平餅、粟ぜんざいなど。
徳利屋郷土館
- 住所
- 長野県塩尻市奈良井516
- 交通
- JR中央本線奈良井駅から徒歩8分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~16:00(売り切れ次第閉店)、12月中旬~翌3月中旬は土・日曜、祝日のみ営業、平日は予約制
- 休業日
- 不定休、祝日の場合は営業(8月13日休、年末年始休)
- 料金
- 五平餅(3個1皿)=660円/そば=1100円/五平餅定食=1800円/
【木曽十一宿・奈良井宿】松坂屋
漆を熟知した塗師の技
中山道を往来する旅人にみやげ物として人気だった塗櫛。店内には色鮮やかな塗櫛のほか、実用的な日用漆器が所狭しと並ぶ。女性みやげに最適。
松坂屋
- 住所
- 長野県塩尻市奈良井515-3
- 交通
- JR中央本線奈良井駅から徒歩9分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:00~19:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- 漆櫛=8500円~/塗櫛=5000円~/かんざし=5000円~/
【木曽十一宿・奈良井宿】上問屋史料館
奈良井宿の往時をしのぶ
江戸時代初頭から明治までの歴史的資料約400点を展示している。古文書や日常生活に使用していた陶器や漆器などを見ることができる。
上問屋史料館
- 住所
- 長野県塩尻市奈良井379
- 交通
- JR中央本線奈良井駅から徒歩10分
- 営業期間
- 3~11月
- 営業時間
- 10:00~17:00(閉館、3・11月は~16:00)
- 休業日
- 期間中不定休(GWは営業)
- 料金
- 大人300円、小・中学生200円(30名以上の団体は割引あり)
【木曽十一宿・奈良井宿】中村邸
古人の生活様式を学ぶ
櫛問屋の中村利兵衛が1837(天保8)年の大火のあとに建てた屋敷。奈良井宿における典型的な町屋の様式がわかる。
中村邸
- 住所
- 長野県塩尻市奈良井311
- 交通
- JR中央本線奈良井駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00)、12~翌3月は~15:30(閉館16:00)
- 休業日
- 無休、12~翌3月は月曜、祝日の場合は翌日休、祝日の翌日(年末年始休、冬期は臨時休あり)
- 料金
- 大人300円、中学生以下無料(20名以上の団体は大人240円、障がい者手帳持参で無料)
【木曽十一宿】妻籠宿
江戸時代の家並保存度が高い
住民の努力によって破壊を免れた街並み
中山道42番目の宿場。飯田街道との分岐点にあたり、交通の要所として栄えた。戦後、交通機関の発達により日本各地の町並みが変化するなかで景観の保存運動に取り組み、現在のような観光名所として知られるようになった。
妻籠宿
- 住所
- 長野県木曽郡南木曽町吾妻2196-1
- 交通
- JR中央本線南木曽駅からおんたけ交通馬籠行きまたは保神行きバスで7分、妻籠下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 見学自由
- 休業日
- 無休
- 料金
- 情報なし
【木曽十一宿】妻籠宿へのアクセス
電車・バス JR南木曽駅から保神行き、または馬籠行きバスで約7分、妻籠下車すぐ
車 中央自動車道中津川ICから国道19・256号で約30分
P 町営第二駐車場、町営第三駐車場、中央駐車場利用(有料)
問い合わせ 妻籠観光協会 0264-57-3123
【木曽十一宿】妻籠宿の街歩きポイントは?
妻籠の町並みに合わせた郵便局。趣のあるデザインのポストがユニーク。郵便関係の資料館になっている。
【木曽十一宿・妻籠宿】丸田屋
職人がひとつひとつていねいに作った、木曽檜の「めんぱ」(曲げ物)を販売。店先で制作している様子を見学するのもおすすめ。
丸田屋
- 住所
- 長野県木曽郡南木曽町吾妻2207
- 交通
- JR中央本線南木曽駅からおんたけ交通馬籠行きバスまたは保神行きで7分、妻籠下車、徒歩3分
- 営業期間
- 3月中旬~12月中旬
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 休業日
- 期間中火曜(GW・盆時期は営業)
- 料金
- 龍太めんぱ=3500円~/
【木曽十一宿・妻籠宿】やまぎり食堂
名物の五平餅を堪能
たっぷりのくるみとゴマ、砂糖と醤油で作ったコクのあるタレが決め手の五平餅。タレはおみやげ用としても販売しており、さまざまな料理に使える。
やまぎり食堂
- 住所
- 長野県木曽郡南木曽町吾妻下町2179-1
- 交通
- JR中央本線南木曽駅からおんたけ交通馬籠行きバスまたは保神行きで7分、妻籠下車、徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉店17:00)、冬期は10:30~
- 休業日
- 火曜(冬期は臨時休あり)
- 料金
- やまぎり定食=1200円/山菜そば=800円/五平餅=260円(1本)・520円(2本)/ソフト入りわらびあんみつ=550円/わらびもち(1皿)=450円/くずもち(1皿)=450円/
【木曽十一宿・妻籠宿】茶房ゑびや
古民家の畳座敷で栗菓子と抹茶を味わう
格子戸越しに中山道の町並みを眺めながら、特産の栗を使った甘味が味わえる。なかでも栗がたっぷりと入った栗餡しるこや、甘さひかえめに仕上げた栗ぜんざいが人気だ。
茶房ゑびや
- 住所
- 長野県木曽郡南木曽町吾妻2176-1
- 交通
- JR中央本線南木曽駅からおんたけ交通馬籠行きバスまたは保神行きで7分、妻籠下車、徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:00~16:40(閉店17:00)
- 休業日
- 不定休(GW・盆時期・年末年始は営業)
- 料金
- 栗ぜんざい=500円/栗餡しるこ=700円/抹茶・お菓子セット=500円/
【木曽十一宿・妻籠宿】南木曽町博物館
妻籠宿の繁栄を学べる博物館
1877(明治10)年に建て替えられた脇本陣奥谷と、1995年に復元された妻籠宿本陣、歴史資料館からなる博物館。本陣の建物は、島崎藤村の母の生家を江戸後期の絵図をもとに復元した。
南木曽町博物館
- 住所
- 長野県木曽郡南木曽町吾妻2190
- 交通
- JR中央本線南木曽駅からおんたけ交通馬籠行きバスで7分、妻籠下車、徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:45(閉館17:00)
- 休業日
- 第2・4木曜、祝日の場合は開館(12月29日~翌1月3日休)
- 料金
- 3館共通券=大人700円、小・中学生350円/(障がい者手帳持参で本人と同伴者1名半額)
【木曽十一宿・妻籠宿】上嵯峨屋・下嵯峨屋
庶民の暮らしが見えてくる
上嵯峨屋は18世紀中期の建築で、当時の木賃宿だった建物。1969(昭和44)年に解体復元された。下嵯峨屋は三軒長屋の民家で、柱に檜が使われている。1968(昭和43)年に解体復元された。
上嵯峨屋
- 住所
- 長野県木曽郡南木曽町吾妻妻籠
- 交通
- JR中央本線南木曽駅からおんたけ交通馬籠行きバスまたは保神行きで7分、妻籠下車、徒歩8分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:45(閉館17:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
下嵯峨屋
- 住所
- 長野県木曽郡南木曽町吾妻寺下805-1
- 交通
- JR中央本線南木曽駅からおんたけ交通馬籠行きバスまたは保神行きで7分、妻籠下車、徒歩7分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:45(閉館17:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】まっぷるマガジン編集部
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