畝傍山・今井町観光モデルコース！神代から近世まで悠久の歴史に思いを馳せる

橿原神宮は神武天皇が皇宮を建て即位したとされる地に建立されました。樹木に包まれた神宮表参道を抜けると、重厚な入母屋造りの外拝殿が現れます。北神門を出て、左に折れる小道を進めば畝傍山の登山道に至ります。山の西麓には安産の神様・畝火山口神社があり、標高199mの畝傍山頂では、大和平野が見晴らせて壮観です。山の北東には、濠をめぐらせた神武天皇陵があります。

今井町は、称念寺を中心に発展した寺内町。江戸時代に豪商が軒を連ねた古い街並がまるごと残ります。見学施設やカフェもあり散策が楽しいエリアです。

畝傍山・今井町観光モデルコースで立ち寄るスポットは5つ。各スポットを詳しく見ていきましょう。

7世紀後半には建てられていたといわれる古寺。空海が唐の国に渡るきっかけをつくった寺で、真言宗発祥の地を称しています。アジサイやツツジの名所としても有名です。

『日本書紀』の記事に基づき、1890（明治23）年、神武天皇が即位したとされる橿原宮跡に創建されました。本殿は京都御所の内侍所を、文華殿は織田家御殿を移したもので、ともに重要文化財に登録されています。

耳成山、天香久山と並ぶ大和三山のひとつ。『万葉集』には瑞山として登場、日本古来の神々が鎮座する山として信仰を集めてきました。標高199m、登山口から頂上までは徒歩30分で登れます。

『古事記』に神武天皇の墓の所在は記されていましたが、正式にこの場所に定められたのは、1863（文久3）年のこと。その後大正時代まで何度も修復され、八稜円形の御陵となりました。

漆喰の壁や瓦葺き屋根、虫籠窓など風情豊かな今井町は、東西600m、南北300mで、そぞろ歩きが楽しめます。7割が江戸時代の建物で、重要伝統的建物群保存地区に指定されています。