奈良公園観光モデルコース！鹿が遊ぶ緑の野を軽やかに歩いて、壮大な古寺古社へ

奈良公園は、総面積約500haに及ぶ広大な歴史公園。東大寺や興福寺、春日大社など、天平文化を代表する貴重な社寺が集まっています。敷地の多くを春日山や若草山の山林が占め、緑の芝生にシンボルの鹿たちが遊ぶ自然公園でもあります。依水園や吉城園などの名園や優美な池など、景勝地にも恵まれています。

仏教美術の宝庫・奈良国立博物館、奈良ゆかりの作品が並ぶ奈良県立美術館で、芸術文化に触れるのもおすすめです。東大寺や春日大社は、古建築や仏像、彫刻など見どころ豊富なので、たっぷり時間をとって見学しましょう。

奈良公園観光モデルコースで立ち寄るスポットは5つ。各スポットを詳しく見ていきましょう。

藤原氏の庇護のもと、奈良時代から平安時代にかけて大和一国を支配する大寺に発展。数々の火災や明治期の廃仏毀釈で寺域は縮小しますが、それでも五重塔や数々の仏像など、貴重な歴史的遺産を多く所蔵しています。※現在五重塔は保存修理工事中のため、当面の間見ることはできません（令和13年完了予定）。

春日山一帯を境内とする古社で、平城京守護のために創建されました。古代から神域とされ、緑の木々が茂る境内に、ひときわ鮮やかな朱塗りの社殿が映えます。数々の摂社や宝物殿、植物園もぜひ訪れましょう。

若草山の麓に大伽藍を有する華厳宗大本山。8世紀中頃、災害や疫病で疲弊した人心を鎮めるため、聖武天皇が大仏造立を決意したことに始まります。当時最高の技術による建造物や仏像は圧巻です。

国の名勝に指定されている池泉回遊式庭園。延宝年間（1673〜1681）に造られた前園と、1898（明治30）年頃に造られた後園からなります。園内の寧楽美術館では貴重な青銅器や陶磁器などを展示しています。

園があるのは、興福寺子院の摩尼珠院があった場所。明治に民間の邸宅となり、1919（大正8）年に現在の庭と建物が造られました。池の庭、苔の庭、茶花の庭で構成され、とくに新緑や紅葉のころが美しいです。