日光・滝尾観光モデルコース！石畳と杉の巨木の道、もうひとつの日光史跡探勝路と周辺

日光開山の祖、勝道上人が7歳のとき、夢に明星天子が現れ、「汝は仏道を学び、日光山を開け」というお告げがあったといわれています。日光東照宮が建立される遥か昔、今から1200年以上も前に勝道上人は、明星天子のお告げに導かれて日光を開山しました。その歴史は興味深く、数々の伝説に満ちています。

日光のシンボルのひとつである神橋から日光発祥の地である四本竜寺、勝道上人が眠る開山堂、そして弘法大師の創建と伝わる滝尾神社まで史跡探勝路を歩いて、日光開山の歴史を訪ねつつ、霊気がみなぎる日光の魅力を満喫しましょう。

日光・滝尾観光モデルコースで立ち寄るスポットは5つ。各スポットを詳しく見ていきましょう。

日本の三奇橋のひとつに数えられるアーチ型の橋。勝道上人が大谷川の激流を見て一心に祈念すると、深沙大王が現れて赤青2匹の大蛇を放ち、橋になったという伝説が残っています。

766（天平神護2）年、大谷川を渡った勝道上人はこの地に草庵を結び、紫の雲がたなびく土地であったことから紫雲立寺として創建。のちに四本竜寺と改称されました。

勝道上人は817（弘仁8）年に83歳で亡くなり、朱塗りで重層宝形造りの開山堂が建立されました。堂内には地蔵菩薩、勝道上人とその10人の弟子たちの木像が安置されています。

女峰山の女神、田心姫命（たごりひめのみこと）が降臨し、820（弘仁11）年に弘法大師により創祀されたと伝えられ、女体中宮とたたえられています。 本殿、唐門、拝殿、楼門、鳥居、石畳は国の重要文化財に登録されています。

勝道上人が四本竜寺を開いた翌年、現在の本宮神社の場所に二荒山の神を祀ったのが起源。日光の3つの山の神、大己貴命（おおなむちのみこと）、田心姫命、味耜高彦根命（あぢすきたかひこねのみこと）を主祭神としています。