更新日: 2024年8月7日
ねこと本を愛する人に聞いた!おすすめのねこ本を一挙ご紹介
ねこの本は世界にまだまだたくさん。
今回はねこを愛する人々に選んでいただいた、心に留めたいとっておきの一冊をご紹介!
(本記事は、昭文社ムック「にゃっぷる2匹め」の特集記事から作成しています)
目次
イラストレーター 原田ちあきさんが選ぶ3冊
手から毒がでるねこのはなし
手から毒が出るねこの「もうどく」は、人を傷つけないように、怖がらせないようにいつもシーツをかぶっている。もうどくの日々は出会いと別れ、発見に満ちていて…。
イラストレーター・漫画家。「よいこのための悪口メーカー」として活動。共感を呼ぶメッセージと鮮やかな色のイラストで支持を集める。
【イラストレーター 原田ちあきさんが選ぶ3冊 1】
人気ブログの書籍化。二足歩行のねこに笑える!
ねこの擬人化度合いが絶妙で「この表現、この手があったのね!!」と毎回感動。ねこが二足歩行で描かれているのに、あるある!わかるわかる!の連続で、読みながら思わずくすくす笑ってしまう作品です。
【イラストレーター 原田ちあきさんが選ぶ3冊 2】
窓からやってくるノラねこたちと対決!?
ノラねこたちが作者の住むアパートにやってくる!窓から侵入してくるねこたちに、作者は作業を邪魔され、ごはんを取られてもなんだか楽しそう。これもまた、ねこの魔力ってやつなのかも…。
【イラストレーター 原田ちあきさんが選ぶ3冊 3】
ホラー漫画家が描く笑いと恐怖は紙一重
ホラー漫画界の巨匠が描くねこエッセイ漫画。ほのぼのなのにホラー!! かわいいのに不気味!! とりとめのない出来事にホラー漫画の技術を結集させるとこんなにも笑えるものになるんだなあ。
【ねこ好き書店員さんが選ぶ4冊】書泉グランデ 佐藤 洋子さんのおすすめ編
「ぶさにゃん」 沖昌之
愛すべき「おそとねこ」写真集
「たしたしとあるくねこさんの後ろをついていった」。沖さんが撮るねこ写真はとても自然体で、「ねこってこんな顔するの!?」と驚きました。自由な表情を見ていると思わず顔がほころびます。
「野良猫の拾い方」 NPO法人東京キャットガーディアン
いつか来るその日のための必読書
これは「拾ってしまって」から読む本ではありません。いつか来る「ねこを拾ってしまった」日のために、手当から、餌の与え方、飼うことになった時の育て方まで、「その日」に備えて読むべき本です。
「猫が30歳まで生きる日」 宮崎徹
ねこも人も救う「AIM」とは
ねこにとって致命的な病である腎臓病を治療するタンパク質「AIM」。この発見から治療薬を作るまでのあゆみが書かれています。現在治療薬を開発中とのこと。今後も気になります。
「俺、つしま」 おぷうのきょうだい
自由ねこ「つしま」にあこがれます
野良で生きてきた「つしま」ですが、おじいちゃんの家に住むようになっても自由気ままでそこが面白いです。リアルな絵柄の周りのねこや人間たちも一癖も二癖もあり、読み込むほどに新しい発見が。
電話:03-3295-0011
営業時間:11:00〜20:00
休業日:元日
住所:東京都千代田区神田神保町1-3-2
交通:東京メトロ神保町駅A7出口からすぐ
駐車場なし
【ねこ好き書店員さんが選ぶ4冊】ジュンク堂書店 松坂屋高槻店 西本 裕子さんのおすすめ編
「うちのねこ」高橋和枝
元野良猫が「うちのねこ」になるまで
うちのねこも元は野良ねこです。「コラッ」と怒ってしまうたびに、本当はここにいたくないのかも…外で自由に生きたいのかも…と考えてしまいますが、この絵本に救われました。泣けます!
「ねこ活はじめました かわいい! 愛しい! だから知っておきたい 保護猫のトリセツ」 オキエイコ
「保護ねこって何?」から始めるねこ活
保護ねこをお迎えするにあたって、かなり参考になったコミックエッセイ。お迎えを考えている方にはもちろん、飼えないけどねこのために何かできたら…と思っている方にもおすすめです。
「猫のお告げは樹の下で」 青山美智子
迷える人を導く、ねこの「お告げ」
7つの心温まる連作短編集。主人公たちはそれぞれ、ねこからもらった短い言葉に意味を見出し、進む道を見つけていきます。読んだ後に神社でねこを見つけると、「もしや?」と嬉しくなってしまいます。
「KAKK」湊文
菊ちゃんと老夫婦の幸せで普通な毎日
絵も字も筆で描かれた、独特のタッチが印象的なコミックエッセイ。臆病な菊ちゃんとのんびりしたご夫婦のやりとりがとても素敵です。実際に飼ってから、描かれたねこの表情のリアルさに驚きました。
電話:072-686-5300
営業時間:10:00〜20:00
休業日:不定休
住所:大阪府高槻市紺屋町2-1松坂屋高槻店4階
交通:JR高槻駅からすぐ
駐車場:有料
【ねこ好き書店員さんが選ぶ4冊】書肆 吾輩堂 大久保 京さんのおすすめ編
「暦売浮世情(こよみうりうきよのなさけ)」 ユカワアツコ
ユカワアツコが贈る 江戸人情はなし
吾輩堂初の出版となる本。ユカワさんがSNSに投稿していた画を書籍化したもので、江戸時代の師走にかけて暦を売り歩く、擬人化された動物の物売りたちが登場します。笑いとちょっとほろりとする人情はなしです。
「小八」出口かずみ
小八への愛が大炸裂
者が愛猫・小八を愛するがゆえに、脳内でいろんなものに変身させたものを描いたねこの七変化画集。絵に添えられた秀逸なセンスのタイトルも見逃せません。時にはしんみりと、時には爆笑を誘う、いままでにない不思議な画集です。
「かくれんぼねこ」つじにぬき
怖くて、でも読まずにはいられなくなる
絵画の中には想像以上にねこたちが「棲んで」います。それを美術史的な観点から分かりやすく解説したのが本書です。こんなところにねこが?と驚くこと請け合い。Q&A方式でねこ絵画の謎に迫ります。
「名画のネコは なんでも知っている」井出洋一郎
名画のいたるところに猫が!
絵画の中には想像以上にねこたちが「棲んで」います。それを美術史的な観点から分かりやすく解説したのが本書です。こんなところにねこが?と驚くこと請け合い。Q&A方式でねこ絵画の謎に迫ります。
日本初のねこ専門書店。ネット書店&実店舗あり!電話:092-791-1880
営業時間:11:00〜18:00
休業日:月・木曜
住所:福岡県福岡市中央区六本松1-3-13
交通:福岡市地下鉄七隅線六本松駅から徒歩6分
駐車場なし
HP:https://wagahaido.com
【ねこ好き書店員さんが選ぶ4冊】ネコンシェルジュ 株式会社エヌ・ビー・シー 代表取締役社長 丸山 裕子さんのおすすめ編
「わたしのげぼく」上野そら 作 くまくら珠美 絵
ずっとあなたのげぼくでいさせてください
もっと「大切にしよう」「一緒に遊ぼう」「愛情を伝えよう」と強く思います。特に子どもの時から犬やねこなど動物と暮らした経験がある方の琴線に触れる本です。また会えたときも、あなたのげぼくでいさせてください。
「家のネコと野生のネコ」澤井聖一、近藤雄生
家のネコも野生のネコも、同じネコ
生息地別に野生ネコ、その地域にゆかりのある家ネコを紹介。野生ネコではチーター・ピューマ・マヌルネコくらいしか知りませんでしたが、同書で「クロアシネコ」「ジョフロイキャット」を知りました。かわいい姿や生態をぜひ!
「ネコヅメのよる」町田尚子
表紙の顔に心射抜かれました
アップも引いた顔もその毛並みや豊かな表情から物語の世界へ引き込まれ、短い文が更なる想像力をかきたてます。「ネコヅメのよる」が来たら、ネコ好き人間にしか分からない合図で教えてほしい。
「犬と猫どっちも飼って いると毎日たのしい」松本ひで吉
ツンとデレ。絶妙なバランスが毎日楽しい
犬くん、猫さま、そしていもりくん。生態の違いはあれども、皆愛おしい。犬派、ネコ派関係なく読めて、幸せな気持ちになる一冊です。
紀伊國屋書店新宿本店のコンシェルジュ時代に、ねこ愛が止まらずねこ本のみ紹介する「(=ΦωΦ=)ネコ好き必見!ネコンシェルジュの本棚」を開設。紹介したねこ本は560冊以上。
にゃっぷるに関わったみなさんが選ぶ1冊
ねこ好きには本好きが多い…そんな気がしませんか?「にゃっぷる」に関わった、ねこを愛する店主やライターさんたちにもおすすめを聞いてみましたよ。
「猫絵十兵衛 御伽草紙」永尾まる
ねことバディな大江戸ファンタジー
地獄や妖怪ファンタジーものが好きな私のお気に入り! 人やねこの感情の描写も素敵ですが、何よりねこが本当にかわいくてリアルです。(那須の長楽寺 住職の妻 鈴木 繭子)
「猫がいれば それだけで」今泉忠明 監修 猫のこと研究倶楽部 編著
飼い主初心者からベテランまで必見!
ねこが大きくしっぽを振る時は、なんとイライラしている!? ねこが本当に繊細で独特な世界で生きていることを改めて教えてくれる本。(Café谷地坂 佐々木宏二)
「ヨクネルとひな」LEE 文 酒井駒子 絵
命に向き合う様子を繊細に描く
「この子をお願いします」と言うように、ねこのお母さんが子ねこを連れてきます。うちの子もきっと「お願い」されて来たのかしら。(雑貨店 ミスラベンダー 竹内 雅子)
「ねこ検定 公式ガイドブック 初級・中級編」総合監修 清水満
ねこと仲良くなるヒントが満載
「Q.猫がさわられて嫌がる場所は?」…生態や種類についてはもちろん、ちょっとした仕草に表れるねこの気持ちもわかります!(ねこ検定実行委員会 吉田 恵美花)
「みとりねこ」有川ひろ
温かくて優しい7編の物語
映画化もされた「旅猫リポート」外伝のほか、ねこにまつわる7つのお話が入った短編集。飼いねこをぎゅっと抱きしめたくなります。 (ファーレイ株式会社 小花 優衣)
「猫のための 家づくり 建築知識特別編集」
人間がねこに飼われる家も悪くない!?
ねこ飼いさんなら誰もが憧れる「ねこのためのお家」。ねこが暮らしやすく遊びやすい、人間たちとの良好な関係を建築の目線からご紹介。(本と屯 ミネシンゴ)
「ねこの秘密」山根明弘
神秘的なねこの魅力があふれる一冊
福岡県相島で長年ねこの研究を行った動物学者の著書。ノラネコとは少し異なる条件で生きる島のねこを理解する足がかりになりました。(湯島 地域おこし協力隊 林 愛子)
「Cats in the Sun キャッツ・イン・ザ・サン」ハンス・シルベスター 撮影・著
心が洗われるような美しい写真集
青と白のコントラストが美しいギリシャの島々で、ねこたちが仲間や人間と幸せそうに暮らしている日常が切り取られています。(ねこ写真家 関 由香)
「島の猫」岩合光昭
愛らしくもたくましい、島のねこたち
北は北海道から南は沖縄まで、全国の離島に暮らすねこたちの姿が収められています。島のねこたちを撮影するきっかけとなった本。(ねこカメラマン simabossneko)
「ねことじいちゃん」ねこまき(ミューズワーク)
毎日が愛おしくなるひとりと一匹の日常
ばあさんに先だたれ、タマと二人暮らしの大吉じいちゃん。小さな島での四季の営みが優しく丁寧に描写され、心が温まります。(ねこカメラマン ぺにゃんこ)
「どこからきたの こねこのぴーた」与田凖一作 安泰 絵
幼少の僕が、初めて読んだねこの絵本
前戦後を通して猫の画家として活動した安泰氏と、詩人で童話作家の与田凖一氏が組んで作り上げた、僕にとって珠玉の一冊です。 (編集・ライター 高橋 のら)
「猫にかまけて」町田康
1歳2ヶ月と22歳のねことの別れに涙
ねこが何を感じ、何を伝えようとしているのか? ねこを対等なパートナーと見る著者がリズムのいい独自の文体で描くねこの気持ち。(ねこ温泉ライター 西村 理恵)
「マダム・キュリーと 朝食を」小林エリカ
ねことともに時空を超えて旅する
放射能をテーマにした幻想的かつ難解な物語。放射能を「光」で見るねこが過去と現代を行き来し、エネルギー史を教えてくれます。(にゃっぷる 編集チーム 本間 景子)
「イスタンブルで 猫さがし」新藤悦子 作 丹地陽子 絵
娘が借りてきた児童書にハマりました
表紙の白ねこの美しさとストーリーに引き込まれます。ねこのいる町として有名なイスタンブール。一度は訪れてみたいものです。(ツーリングにゃっぷる 巣山 悟)
「夜廻り猫」深谷かほる
思わずホロリとさせられる、人情物語
涙の匂いのもとに半纏姿で現れるねこ「遠藤平蔵」と、優しい人間たちが織りなす人情あふれる8コマ漫画。読むとほっこり気分になれます。(ツーリングにゃっぷる 滝野沢 優子)
「猫にGPSをつけてみた」高橋のら
ねこの行動学の本?と思いきや…
大分の山中に移住した夫婦が6匹のねこと出会いともに暮らす日々。野山で家で自由に過ごすねこたちの姿に二人の深いねこ愛を感じます。(にゃっぷる 編集チーム 吉田 裕之)
「世にも不思議な猫世界 イラスト作品集」KORIRI
唯一無二のねこワールド
絶妙な毛並みや表情がたまらない!人間のように暮らすねこたちを描いたシュールなイラスト集。背景までじっくり眺めて飽きません。(にゃっぷる デザインチーム 坂本 理恵)
ねこブックカバーで 読書をHAPPYに!
全国のエヌ・ビー・シー直営店および紀伊國屋書店各店にて販売中!
手触りの良い布地で作られた和風ブックカバー。刺繍によるかわいらしいデザインは、栞と合わせてストーリーになっている。ねこ柄は6種あるのでどれを選ぶか迷ってしまいそう!
※写真はサンプルです。実際の商品と異なる場合があります。
国内の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】にゃっぷる編集部
にゃっぷる編集部は、ねこ愛200%のねこが大好きな人間が集まっています。「ねこ好きなら、こういう情報が必要」と、取材スタッフや編集者が足で集めたねこ愛たっぷりの情報を発信していきます。
SNS公式アカウントでも「ねこ情報」を発信中なので、ぜひフォローしてお楽しみくださいにゃ!
公式YouTubeチャンネルはこちら→https://bit.ly/3JcKefl