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兼六園の見どころパーフェクトガイド!まわり方のポイント&アクセス情報など観光情報まとめ

まっぷるマガジン編集部

更新日: 2024年4月4日

兼六園の見どころパーフェクトガイド!まわり方のポイント&アクセス情報など観光情報まとめ

加賀藩前田家の歴代藩主が造営を続け完成させた兼六園は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつで、加賀百万石の美意識を象徴する大名庭園。
金沢を訪れたら一度は足を運んでみたい人気の観光スポットです。
そんな兼六園の見どころや花の見頃、園内の茶屋、アクセス情報などをご紹介します。

兼六園ってこんなところ

【兼六園の豆知識】兼六園は完成まで180年を要した

1676(延宝4)年に加賀藩5代藩主前田綱紀が金沢城に面した斜面に「蓮池御亭」を建て、その周辺を作庭したのが兼六園の始まりと伝えられている。以降、14代までの歴代藩主が約180年をかけて現在の姿に造成した。

【兼六園の豆知識】国宝級の庭園

長寿と永劫の繁栄の願いを込めた大名庭園「兼六園」。1985(昭和60)年に史跡名勝の国宝に相当する国の「特別名勝」に指定され、その美しさは多くの人々を魅了し続けている。

【兼六園の豆知識】広さは東京ドーム2.4倍!

加賀藩代々の藩主たちが愛でた兼六園の面積は約11ヘクタールと東京ドームの約2・4倍もある。広大な園内には約160種、約8200本もの樹木があり、その広さはくまなくまわると1時間半はゆうにかかるほど。

【兼六園の豆知識】ミシュラン三ツ星を獲得

日本三名園のひとつで、世界的評価も高い兼六園。2009年にはミシュラン発行の旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、最高ランクの三ツ星に評価された。以降、海外からの来園も年々、増えている。

【兼六園】かしこくめぐるコツ

【兼六園】かしこくめぐるコツ①早朝から開園しています

早朝に無料開園している兼六園。出入りできるのは、蓮池門口・随身坂口の2か所。季節によって時間が異なるので問い合わせを。

【兼六園】かしこくめぐるコツ②ライトアップも必見!

兼六園と金沢城公園では、定期的にライトアップのイベントを開催。夜の水面に浮かび上がる霞ヶ池や名木の幻想的な景観が美しい。

【兼六園】かしこくめぐるコツ②ライトアップも必見!

【兼六園】かしこくめぐるコツ③無料開園日をチェック!

4月の花見シーズンや11月3日の文化の日、年末年始など、定期的に無料開園を実施。ライトアップ期間も無料となっている。

【兼六園】かしこくめぐるコツ④兼六園と周辺施設をお得に利用できる!

兼六園と周辺の文化施設のうちの1施設をお得に利用できるのが「兼六園+1利用券」。個人の場合は500円。利用可能な施設は「金沢城公園(有料部分)」「石川四高記念文化交流館」「石川県立美術館」「石川県立歴史博物館」「加賀本多博物館」「いしかわ生活工芸ミュージアム」。各施設の窓口で販売している。

【兼六園】イベント & 花見頃カレンダー

【兼六園×イベントと花の見頃】春

春の陽気に誘われるように、園内にある約420本の桜(ソメイヨシノ)が一斉に咲き誇る。

【兼六園×イベントと花の見頃】春

【イベント】
●4月初旬
兼六園無料開園&金沢城兼六園観桜期ライトアップ

●4月下旬
ライトアップ[春の段]&兼六園無料

●5月7日
兼六園開園記念日

【春の花】

2~3月 梅

4月上旬~中旬 ソメイヨシノ

4月中旬~5月上旬 兼六園菊桜

4~5月 ツツジ

【兼六園×イベントと花の見頃】夏

新たに芽吹いた葉のキラキラと輝く姿に、草木の力強い生命力を感じずにはいられない。

【兼六園×イベントと花の見頃】夏

【イベント】
●6月上旬
ライトアップ[初夏の段&兼六園無料開園(百万石まつり)]

●8月14~16日
兼六園無料開園(夏休み)

●8月中旬
ライトアップ[夏の段]

【夏の花】

5月 カキツバタ

6月 サツキ

8~9月 ハギ

【兼六園×イベントと花の見頃】秋

冬を前に紅や黄色に色づく木々たち。来園者に季節の移り変わりを感じさせてくれる。

【兼六園×イベントと花の見頃】秋

【イベント】
●11月3日
兼六園無料開園(文化の日)

●11月中旬~下旬
ライトアップ[秋の段]

【秋の花】

10月下旬~11月 モミジ

【兼六園×イベントと花の見頃】冬

雪に覆われた庭園で、美しい幾何学模様を描くのは「雪吊り」。凛と空気が澄みわたる。

【兼六園×イベントと花の見頃】冬

【イベント】
●12月31日~1月3日
兼六園無料開園(年末年始)

●2月上旬
ライトアップ[冬の段]

【冬の花】

12~3月 ツバキ

兼六園の六勝をめぐり方

兼六園はすみずみまで見てまわると約1時間半ほどかかる。六勝や名木など、絶対に見てほしいビューポイントをピックアップしたので、初めて訪れる人もこれで安心。

兼六園の「六勝」ってなに?

兼六園の「六」とは「宏大・幽邃・人カ・蒼古・水泉・眺望」のこと。例えば、宏大と幽邃などは本来相反するものであり、そのような六つの景観を備えているのが名園の証だ。

宏大(こうだい)
広々とした明るく開放的な様子を表している。

幽邃(ゆうすい)
深山のような静寂と奥深さを備えている。

人カ(じんりょく)
池や橋、噴水などの人工物が多く見られる。

蒼古(そうこ)
風情のある昔ながらの自然を感じさせる。

水泉(すいせん)
高台にあっても池や曲水など、水の流れを演出。

眺望(ちょうぼう)
高台にあり、市街や白山山系を見渡せる。

兼六園マップ

※拡大できます

【兼六園×見どころ】①霞ヶ池 徽軫灯籠

園内最大の池と兼六園のシンボル
霞ヶ池は兼六園のほぼ中心に位置する、園内最大の池。正面には別名・亀甲島と呼ばれる蓬莱島が浮かぶ。徽軫灯籠の名は、形が琴の絃(いと)を支える琴柱に似ていることに由来。

【兼六園×見どころ】①霞ヶ池 徽軫灯籠

ここが六勝!宏大
総面積は約1ヘクタールあり、広々としていて開放的だ。

【兼六園×見どころ】②唐崎松

種子から育てた園内随一の名木
13代藩主斉泰(なりやす)が、近江八景のひとつ「琵琶湖の唐崎」から種子を取り寄せて育成した黒松。その枝振りから園内随一の名木として知られている。

【兼六園×見どころ】②唐崎松

ここが六勝!幽邃
水面をはうように伸びた枝振りは見事で歴史を感じる。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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