更新日: 2024年7月18日
五稜郭観光 見どころを解説! 当時の姿をとどめる城郭で歴史さんぽしよう
土方歳三ゆかりの地としても有名な五稜郭の見どころをご紹介いたします。
幕末の役所を復元した箱館奉行所や星形の城郭を見下ろせる五稜郭タワーなど、周辺には気になるスポットも満載!
1日たっぷり歴史さんぽを楽しみましょう。
目次
五稜郭Q&A/五稜郭への行き方
Q そもそも五稜郭ってなに?
外国との対応や開港場の統治、蝦夷地の開拓のために設置された箱館奉行所の防衛のために建設された。16世紀頃のヨーロッパ各地に造られた「城塞都市」をヒントに日本で初めて造られた西洋式要塞だった。
Q どうして星形をしているの?
稜堡と呼ばれる5つの突出した構造部分に小銃を配置、敵がどの方向から攻めてきても十字砲火が行なえるよう死角をなくすため。
Q 五稜郭が舞台になった箱館戦争ってなに?
慶応4(1868)年に始まった旧幕府軍と新政府軍による内戦・戊辰戦争の最後の戦いのこと。蝦夷地に上陸した旧幕府軍が本拠地にしたのが五稜郭だった。
◆ACCESS◆
市電 函館駅前
⇩ 市電17分 タクシー10分
市電 五稜郭公園前
⇩ 徒歩15分
五稜郭公園
市電 湯の川
⇩ 市電16分 タクシー10分
市電 五稜郭公園前
⇩ 徒歩15分
五稜郭公園
市電電停「五稜郭公園前」のほか、JR五稜郭駅も存在する。JR駅は五稜郭公園より西に約2km離れた位置であるため、公園へのアクセスは市電の利用が望ましい。
五稜郭公園をさんぽしよう! 編集部おすすめのおさんぽコース
幕末期に土方歳三が活躍した舞台として有名な五稜郭公園。公園内を散策するだけでも箱館戦争の名残を見てまわることがでできますが、2010年に復元された箱館奉行所や五稜郭タワーといった施設を訪れると、より深く歴史に触れることができますよ。
◆楽しみ方のPoint◆
五稜郭公園は朝5時から、五稜郭タワーと箱館奉行所は9時からと、比較的早い時間から開放されているので、午前中の観光コースとしておすすめ。
所要時間:3時間
雨の場合:雨具が必要
おすすめシーズン:5月上旬~12月下旬
五稜郭公園
- 住所
- 北海道函館市五稜郭町44
- 交通
- JR函館本線函館駅から市電湯の川行きで17分、五稜郭公園前下車、徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 堀の内側は5:00~19:00(11~翌3月は~18:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料(郭内有料施設有り(箱館奉行所))
【函館・五稜郭×観光】START 市電五稜郭公園前
⇩ 徒歩15分
【函館・五稜郭×観光】五稜郭タワー
五稜郭公園入口手前にそびえ立つ。まずはここで五稜郭の星形を見渡そう。
⇩ 徒歩3分
【函館・五稜郭×観光】一の橋
ここが五稜郭公園の表玄関。この橋を渡り、城郭から独立した土塁(半月堡)へ。近くには郭内の案内板がある。
⇩ 徒歩すぐ
【函館・五稜郭×観光】武者返し
石垣の上を1列飛び出させることで敵兵が石垣を登るのを防ぐ、という特殊な構造の武者返しを見学。
⇩ 徒歩すぐ
【函館・五稜郭×観光】二の橋
半月堡から二の橋を渡り郭内へ。郭内に入ってすぐには藤棚のトンネルがあり、春には藤の花が満開に。
⇩ 徒歩3分
【函館・五稜郭×観光】<ちょっと立ち寄り>土手に上ってみよう
園内には土手のように高くなっている部分があるが、何か所か階段が設置されているので、そこから上ることが可能。土手に上ると郭内の木々を目線と同じ高さから見ることができる。なお、土手伝いに郭内を一周することはできない。
【函館・五稜郭×観光】武田斐三郎先生顕彰碑
五稜郭設計の功績を讃えた石碑。大変な秀才であったことから、なでれば頭がよくなるという都市伝説がある。
⇩ 徒歩すぐ
【函館・五稜郭×観光】箱館奉行所
幕末の箱館開港にともない設置された江戸幕府の役所を、発掘調査や文献資料、古図面、古写真などの詳細な調査をもとに復元。五稜郭の歴史など興味深い展示が満載だ。
⇩ 徒歩すぐ
【函館・五稜郭×観光】お休み処いたくら柳野
気軽に寄れる休憩所。建物の前には、昭和36(1961)年に秩父宮殿下(当時)がお手植えされた桜の木がある。
⇩ 徒歩すぐ
【函館・五稜郭×観光】兵糧庫
五稜郭築造の際に建てられた付属建物の1棟。夏季は建物内を公開し、パネルや出土品の展示を実施。
⇩ 徒歩すぐ
【函館・五稜郭×観光】大砲
兵糧庫前には箱館戦争時に使われた大砲が置かれている。イギリス製とドイツ製の2つを展示。
⇩ 徒歩20分
【函館・五稜郭×観光】GOAL 市電五稜郭公園前
【五稜郭×観光】必見スポット:五稜郭タワーはこんなところ
五稜郭の星形が一望できる
五稜郭公園に隣接する高さ107mの白いタワーは、眺望はもちろん施設内も見どころいっぱい。展望階は360度ガラス張りで、星形の五稜郭を含めた市内の景色を一望できます。また、展望2階にある五稜郭歴史回廊では、フィギュアやパネルなどによる解説があり、函館の歴史をわかりやすく紹介。タワー内は展望台以外の施設も充実しているので、ランチや休憩、おみやげ探しを楽しみましょう。
五稜郭タワー
- 住所
- 北海道函館市五稜郭町43-9
- 交通
- JR函館本線函館駅から市電湯の川行きで17分、五稜郭公園前下車、徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~18:00(展望台チケット販売は~17:50)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 入場料=大人1000円、中・高校生750円、小学生500円/(障がい者手帳持参で本人と介護者1名入館料半額)
【五稜郭タワー】展望2階
360度ガラス張りの窓から楽しむ迫力満点の眺め!
なんといってもメインは展望台からの眺め。全面ガラス張りの展望フロアから、星形の五稜郭の外郭を見て取れる。展望1階には、強化ガラスでできたシースルーフロアがあり、タワーの高さを実感できる。5月上旬の桜の時季の眺めも美しい。
タワーから眺める五稜郭公園の四季
<春>
例年4月下旬~5月上旬に約1600本もの桜が咲き誇り、ピンク色でいっぱいに。
<夏>
新緑が美しい夏の五稜郭。郭内中央には箱館奉行所がハッキリ見える。
<秋>
10月中旬~11月上旬には、五稜郭の木々が真っ赤に染まり、短い秋を感じる。
<冬>
真っ白に雪化粧した五稜郭も印象的。濠の水面が凍っているのがよく見える。
楽しみは眺めだけじゃない!五稜郭歴史回廊で歴史を学ぼう
「五稜郭歴史回廊」は五稜郭について学べる展示が充実したスペース。特にペリー艦隊来航から、箱館戦争の終焉までを精巧なフィギュアで見られるメモリアルポールが面白い。
【五稜郭タワー】展望1階
シースルーフロア
ガラスの床で真下が見える強化ガラスの床がスリル満点。まるで空中散歩をしているかのよう。
新選組カラーのソフトクリームも人気です!
2019年6月から新選組ソフトクリームが販売中。新選組の浅葱色をイメージした色で、ラムネのさっぱりとした味わい。ミックスはミルクとラムネの風味を同時に楽しめる。
ココで買える:【展望室1階】カフェスタンド、【1階アトリウム】Food&Drink 107(夏季限定販売)
【五稜郭タワー】2階
個性豊かなグルメスポットでのランチもおすすめ
老舗の洋食店「五島軒」のカレー専門店「レストラン五島軒 函館カレーEXPRESS」や海鮮料理が味わえる「四季海鮮旬花」と飲食施設も充実。2階にはジェラートの店「MILKISSIMO」も。
【五稜郭タワー】アトリウム
ひと休みに最適な光差し込む開放的な空間
緑が植えられた全天候型のガラス張りのアトリウムは観光途中にちょっと足休めをしたいというときにぴったり。地元の牛乳を使ったソフトクリームも人気。
【五稜郭タワー】1階
五稜郭みやげは新選組グッズでキマリ!
定番のみやげは新選組グッズ。土方歳三や新選組のマークをモチーフにしたグッズやお菓子が種類豊富にそろっている。
【五稜郭×観光】必見スポット:函館奉行所はこんなところ
建築当時の様子を再現幕末にタイムトリップ
幕末の箱館開港にともない設置された江戸幕府の役所を、当時の古写真や古図面・文献資料、発掘調査をもとに復元。建築当時の産地の材料や工法を使用し、2010年に完成。館内では、伝統的な建築技法や五稜郭の歴史について知ることができます。
【函館奉行所】内部はこうなっている!
館内はテーマごとに4つのゾーンに分かれているので、ルートに沿って見学しよう。靴を脱いでゆっくり館内をめぐることができる。
歴史発見ゾーン
パネルなどを使って五稜郭や箱館戦争の歴史を詳しく解説している。また、ゆかりの人物の生涯についても学ぶことができる。
再現ゾーン
年中行事などが行なわれた4部屋で72畳の大広間は、奉行所内で最も格式が高い場所。江戸時代の出来事や景観を体感できる。
建築修復ゾーン
日本伝統の建築技術を駆使した復元工事の設計や施工の様子を紹介。木材の継ぎ手の仕組みを実際に触れて知ることができる。
映像シアター
4年間にわたる復元工事を17分間のハイビジョン映像で紹介。職人たちの復元へのこだわりの姿が伝わってくる。
【函館奉行所】向かいには休憩所もある!
お休み処いたくら柳野
かつて奉行所正面にあった板庫を「お休み処いたくら柳野」として復元。ドリンクやソフトクリームが味わえるほか、オリジナルの奉行所みやげも販売。
営業時間:9:00~17:00
休業日:無休
箱館奉行所
- 住所
- 北海道函館市五稜郭町44-3
- 交通
- JR函館本線函館駅から市電湯の川行きで17分、五稜郭公園前下車、徒歩18分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~17:45(閉館18:00、11~翌3月は~16:45<閉館17:00>)
- 休業日
- 不定休(12月31日~翌1月1日休)
- 料金
- 入館料=大人500円、小人(学生・生徒・児童)250円/箱館奉行所コーヒー=370円/箱館奉行所珈琲(豆)=1150円/(団体20名以上は入館料2割引)
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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