更新日: 2024年7月21日
京都【南禅寺】禅刹の風格漂う紅葉の名所
亀山天皇の離宮、禅林寺殿が前身で、大明国師の開山によって寺に改められた。後醍醐天皇が禅寺の格付けを定めた際は、京都五山の第一位に、足利義満の相国寺建立後は、五山の上位を与えられ最高位の禅寺になった。その後大火によって衰退したが、江戸初期に再興。「虎の子渡し」と呼ばれる枯山水庭園のほか、江戸時代の名庭が多い。歌舞伎で、石川五右衛門が三門の上から「絶景かな!」と大見得を切る名ゼリフも有名だ。【桜見頃:4月上旬、紅葉見頃:11月下旬〜12上旬】
南禅寺
知っておきたいキーワード
●日本三大門のひとつ格式高い三門
●庭園が魅力的な数々の塔頭寺院
石川五右衛門にゆかりのある紅葉スポット。観光する際は、周辺の塔頭寺院にも訪れたい。
三門
高さ22mのダイナミックな三門
日本三大門のひとつ。現在のものは藤堂高虎の再建で、天井には天人や鳳凰が描かれている。【重文】
方丈庭園
禅寺特有の作庭で国の名勝に指定。小堀遠州作と伝わり、遠近法による石組みが特徴的。
水路閣
橋上を琵琶湖疏水の分流が流れる水道橋。赤レンガの橋脚が形づくる見事なアーチが美しい。
南禅寺
- 住所
- 京都府京都市左京区京都府京都市左京区南禅寺福地町86
- 交通
- 地下鉄蹴上駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:40~16:40(閉門17:00)、12~翌2月は~16:10(閉門16:30)
- 休業日
- 無休(12月28~31日休)
- 料金
- 方丈庭園=大人600円、高校生500円、小・中学生400円/三門=大人600円、高校生500円、小・中学生400円/南禅院=大人400円、高校生350円、小・中学生150円/(30名以上で団体割引あり、障がい者手帳持参で本人と介護者1名拝観無料)
南禅寺の塔頭
金地院
茶室「八窓席」が有名
応永年間(1394〜1428年)に北山に創建された寺を、南禅寺の僧・以心崇伝が再建。小堀遠州作の枯山水庭園「鶴亀の庭」と茶室「八窓席」がある。【所要30分】
金地院
- 住所
- 京都府京都市左京区南禅寺福地町86-12
- 交通
- 地下鉄蹴上駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~17:00(閉門)、12~翌2月は~16:30(閉門)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 見学料=500円/特別拝観(拝観料別途、要予約)=700円/茶室八窓席拝観(要予約)=大人700円、大学生600円、高校生500円、小・中学生400円/(障がい者100円引)
南禅院
天皇の離宮跡にある寺院
亀山天皇が営んだ離宮を禅寺に改めたもの。南禅寺発祥の地に建立。鎌倉末期に造営された池泉回遊式庭園は国の史跡に指定。【所要30分】【桜、紅葉、ライトアップ】
南禅院
- 住所
- 京都府京都市左京区南禅寺福地町
- 交通
- 地下鉄蹴上駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:40~16:40(閉門17:00)、12~翌2月は~16:10(閉門16:30)
- 休業日
- 無休(12月28~31日休)
- 料金
- 大人300円、高校生250円、小・中学生150円(障がい者手帳の提示で本人と介護者1名拝観無料)
天授庵
長谷川等伯の襖絵が有名
南禅寺第15代住職・虎関師錬が創建。枯山水の庭、池泉回遊式庭園など見どころも多く、非公開ではあるが、方丈には長谷川等伯の襖絵もある。紅葉の名所としても知られる。【所要30分】【紅葉、ライトアップ】
のんびりと散策できる桜の隠れた名所、蹴上インクライン
大津から京都へと流れる約20kmの琵琶湖疏水。水路落差のある2か所に設けられた傾斜鉄道跡沿いの、頭上を覆うような桜並木が美しい。
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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